<p>ドルにはさらに5%上昇する余地、金融状況が一段と引き締まるなら</p><p>ドルにはさらに5%上昇する余地、金融状況が一段と引き締まるなら</p><p>米金融当局の利上げを背景に金融状況が十分に引き締まれば、ドルは最大で5%さらに上昇する余地があると、スタンダードチャータードのG10FX調査グローバル責任者スティーブン・イングランダー氏が指摘した。</p><p>同氏によれば、過去12カ月間に10%超上昇し2020年早期以来の高値水準に近づいているブルームバーグ・ドル・スポット指数のパフォーマンスは、過去1年間にわたって金融状況と「密接に連動」してきた。 インフレ懸念に加え、米金融当局がそれに対応する可能性が高いとの観測が高まる中、米国債利回りが急上昇。こうした借り入れコスト上昇や、より悲観的な経済成長の見通しはリスクの高い資産に打撃を与えており、ドルなど相対的に安全とされる資産の投資妙味が高まった。 「金融状況と株価、ドルが連動する可能性は最もあり得る。株価など金融状況の動因となる要素やドルは、同じ経済・金融政策期待に反応しているためだ」とイングランダー氏は説明。「こうした密接な関係が今回のサイクルでは続くと当社では想定している。長期間にわたって維持される可能性は低いが、今後数カ月の基本線として考えるのは妥当に思われる」と続けた。 原題: Dollar Has Scope to Climb Another 5% If Conditions Tighten More(抜粋) 最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中</p>