もっと詳しく

<p>安藤忠雄、槇文彦、坂茂、片山正通…。総勢16名が手がける公共トイレが渋谷に続々登場!</p><p>写真はこれまでにない画期的なトイレとして国内外で大きな話題になっている坂茂による 「透明トイレ」。安藤忠雄、槇文彦、片山正通らクリエイターが手がける渋谷の公共トイレをご紹介。 ⇒</p><p>16名のクリエイターがデザインを手がけるプロジェクト「THE TOKYO TOILET」。現在までに7つ完成し、9月7日には安藤忠雄が手がけた神宮通公園のトイレがオープンしました。</p><p>近くにある前出の〈代々木深町小公園トイレ〉と仕組みやデザインコンセプトは同じで、こちらは色が寒色系。周辺の緑と調和するような、ブルー&グリーンの組み合わせの美しさも魅力のひとつ。トイレがきれいな状態で使われ続けることもこのプロジェクトの目標のひとつで、意識改革とともに、清掃の数を従来より増やしている。 ●田村奈穂 東三丁目公衆トイレ 通り沿いの三角形の敷地にある(渋谷区東 3-27-1)。日本の贈り物文化のシンボルである「折形」から導かれたデザイン。 赤色が目立つので、イザという時でも見逃しにくいはず。 細い三角形をした敷地形状から導き出された、3つの三角を組み合わせたようなデザインで、最終的な造形へのインスピレーションは、日本の贈り物文化のシンボルである「折形」から得たという。遠くからも目立つビビッドな「赤」は、利用者の視認性が高いことはもちろん、目立つことでの安全性の確保も期待できる。 ●片山正通/ワンダーウォール 恵比寿公園トイレ 恵比寿公園(恵比寿西 1-19-1)にある。オブジェのように美しいフォルム。 夜になると間接照明が灯る。 型枠の木目が残る15枚のコンクリートの壁を組み合わせたオブジェのような佇まいが印象的。デザイナーの片山は、日本のトイレの起源にまで遡り、土や木などで作られた原始的で質素な厠をイメージしたという。壁を立てる角度を変えることで、男性用、女性用、多目的という3つの空間への動線がうまく重ならないようになっている。 ●坂倉竹之助 西原一丁目公園トイレ 西原一丁目公園(西原1-29-1)にある。真ん中はオストメイト対応器具も備えた誰でもトイレ。その両側は男女共用トイレ。 夜は内部から優しく照らす。“行燈”としてのトイレがコンセプト。 緑道の延長線にある公園で、夜は暗く、近寄りがたい印象もあった敷地状況をガラリと変えるべくデザインされた「行燈」としてのトイレ。木々の模様が浮かびあがる乳白の曇りガラスを使い、夜はトイレ全体が、まさに「行燈」のように光る。死角を生んでしまう待合いスペースをあえて作らず、シンプルな構成で3室すべて男女兼用。 ●槇文彦 恵比寿東公園トイレ 恵比寿東公園(恵比寿 1-2-16)にある。「タコ公園」と呼ばれる公園に現れた「イカのトイレ」。 中央には中庭空間がある。 真っ赤なタコの遊具がある公園に現れた、真っ白なイカのようなトイレ。美しく不均等なカーブを描く屋根が印象的で、その屋根の下には、休憩所となるベンチも備えられている。男性用、女性用、多目的がそれぞれ、分散で配置されており、中央には1本の桜の木が立つ中庭空間が。公園の中に現れた、小さな町のようでもある。 関連記事</p>