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(編集工房ノア・2530円) 気持ちのいい映画エッセイ。偉ぶらないし、小難しいことも言わない。 一九三〇年生まれのフランス文学者(京都在住)が、これほど新しい映画を見ているとは。 阪神淡路大震災のあった一九九五年前後、著者が六〇代なかばの頃の映画と共にある日々が語られる。 まず、映画をビ…