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曇天の朝。玄関を出ると、植木鉢の近くで地面がキラリと光っていた。「ヤツだな」。曲がりくねった銀色の細い筋はナメクジが残した粘液の痕跡だ。梅雨に戻ったような天候で活発に動き回っているのだろう。前夜の様子を想像した◆「全く歓迎しないね」。知り合いはご立腹だ…