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 6月23日、ホンダはフリード、フリード+(プラス)の一部改良改良モデルを24日に発売すると発表、合わせて特別仕様車の「BLACK STYLE」(ブラックスタイル)を設定した。またModulo Xは7月14日に発売する。

 今年8月にフルモデルチェンジが予定されている最大のライバル、新型シエンタ登場の前にけん制する形で一部改良モデルを発表した。

 さて、フリード、フリード+の一部改良の内容はどうなっているのか、解説していこう。

文/ベストカーweb
写真/ホンダ

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■登場から約6年となる現行フリード、新型シエンタ登場を前に装備充実と特別仕様車を設定

最安のエントリーモデル、Bホンダセンシングが廃止され、そのほかのモデルは装備が充実した

 フリードの現行モデルは2016年9月にフルモデルチェンジ、2019年10月にはクロスターの追加とともにエクステリア、インテリアデザインの大幅な変更および安全性能を向上させている。

  今回、登場から約6年が経ち、一部改良を受けたわけだが、今回の一部改良の内容は小変更にとどまっている。

 まず199万7600円と最も安いエントリーモデルのBホンダセンシングを廃止。装備類としては、運転席・助手席シートヒーター、コンフォートビューパッケージ、ロールサンシェードなどを標準装備としたのに加え、シート表皮には撥水撥油加工が施された「FABTECT(ファブテクト)」を新たに採用し、標準装備とした。

フリードG、ハイブリッドGのインテリア。モカ(ファブリックシート)、インパネのパネルはウォールナット木目調
飲み物や油物をこぼしても、サッと拭き取りやすいFABTECTを採用。液体汚れ、油汚れが拭き取りやすくシミになりにくいファブリックで子供がいるファミリー層にはウケそうだ
クロスオーバースタイルのフリードクロスター

 ボディカラーはプレミアムクリスタルブルー・メタリック(5万5000円高)、フィヨルドミスト・パール(3万3000円高)、トワイライトミストブラック・パール(3万3000円高)の3色を追加、シルバーミストグリーン・メタリック、プラチナホワイト・パール(3万3000円高)、スーパープラチナグレー・メタリック(3万3000円高)、クリスタルブラック・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック(5万5000円高)の全8色とした。

 代わりに廃止したのはシーグラスブルーパール、プレミアムクリスタルオレンジメタリックII、ミッドナイトブルービームメタリック、シルバーメタリックの4色。

 価格はガソリン車のフリードGのFF6人乗りが227万5900円、FF7人乗り229万7900円。ハイブリッドGはFF6人乗りが263万3400円、FF7人乗りが265万5400円。ガソリン車のクロスターはFF6人乗りが257万2900円、ハイブリッドのクロスターGが290万2900円。それぞれ16万5000円高で4WDが設定されている。

 装備を充実させたため、各グレードの価格がアップしている。価格アップの幅はグレードによって大きく異なっている。

 例えば、ガソリンのGはFFが11万5500円高、同4WDは4万4000円高、ハイブリッドGのFFは7万1500円高、同4WDは同価格、クロスターはFF6人乗りが19万2500円高、同4WDは12万1000円、クロスターハイブリッドはFF6人乗りが12万1000円高、同4WD6人乗りが4万9500円高となっている。

新型フリードの価格表
新型フリード+の価格表

■ブラックをアクセントにしたスポーティな特別仕様車「BLACK STYLE」

クロスオーバースタイルのクロスターと同じフロントグリルやブラックのアクセントを加えた特別仕様車「BLACK STYLE」

 特別仕様車「BLACK STYLE」は、エクステリア、インテリアともにドアミラーやアウタードアハンドル、15インチアルミホイールなど、ブラックをアクセントにすることで、より上質で洗練されたスタイルを目指した。

 エクステリアには、クロスオーバーのフリードクロスターと同じフロントグリルを採用するとともに、15インチアルミホイールやアウタードアハンドル、ドアミラーなどをブラックで統一している。

 インテリアもインストルメントパネル各部をブラック化するとともに、シートの色にもブラックを採用し、より引き締まった印象に仕上げている。

 価格はG BLACK STYLEはFF7人乗りが243万5400円、FF6人乗りが241万3400円、4WD7人乗りが260万400円、4WD6人乗りが257万8400円

 ハイブリッドG BLACK STYLEは、FF7人乗りが272万1400円、FF6人乗りが269万9400円、4WD6人乗りが286万4400円。

インパネ各部やシートをブラックカラーとしてエクステリアと統一


■特別仕様車「BLACK STYLE」の主な装備内容
・フロントグリルガーニッシュ(ダーククロームメッキ)&フロントグリル(マットグレー)
・リアライセンスガーニッシュ(ダーククロームメッキ)
・ブラックファブリックシート&ブラックインテリア
・ドアミラー(クリスタルブラック・パール)
・アウタードアハンドル(クリスタルブラック・パール)
・15インチアルミホイール(ブラック)
・LEDハイマウント・ストップランプ(クリアタイプ)

■次期フリードの発売は2023年9月頃

2023年9月頃にフルモデルチェンジが計画されているホンダフリード。ステップワゴンのデザインに似たイメージ。ボディサイズは現行型をほぼキープし、全幅は1695mmで5ナンバーとなると予想(写真はベストカーが製作した予想CG)

 今回の一部改良はおそらく最後の改良と思われる。みなさんが気になっているのは次期フリードの登場時期ではないだろうか。

 現在まで入手した情報では、次期フリードの発売は2023年9月頃が予想される。7年ぶりの世代交代となる。新開発のプラットフォーム&基本コンポーネントで全面刷新となるが、ボディサイズはほぼ現行通りで、外観デザインもキープコンセプトで仕立てられる可能性が強い。

 パワーユニットは現行フィットシリーズと同じ1.5リッターガソリンNA&同ハイブリッドを搭載するが、ハイブリッドユニットはこれまでの1モーターから2モーター方式に引き上げられることで低燃費&高性能をさらに高次元で両立させる。またホンダセンシングも現行フィット並みかそれ以上に進化させたデバイスを標準装備するはずだ。

 トヨタや日産陣営に比べて遅れていたブラインドスポットモニター、アラウンドビューモニター、利便性の向上を目指した、スライドドアのハンズフリードアオープナーの標準ないしはオプション設定も期待できるだろう。

 ライバルのシエンタは従来モデルでフリードに販売実績で差をつけられていた。その要因のひとつは外観デザインの個性の強さと室内の居住空間の狭さである。これをどう克服してくるのか、それに対してフリードはどう対抗してくるのか注目だ。

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