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「ひとを、ころしました」と通報してきた女性。「目の前が、真っ赤だった」。そして「わたしの右手には、ぎらりと光るものが握られていた」。こんな場面からミステリーは始まる。主人公の「わたし」、柏原麻由子は高次脳機能障害で直前のことも記憶できない。目の前で血を流して死んでいる男はいったい…