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井上ひさしの「國語元年」は、お国言葉を巡る悲喜劇だ。明治初め、近代国家を目指すべく文部官吏の南郷は話し言葉の全国統一を命じられるが、南郷家こそ長州弁や鹿児島弁、下町言葉と日本の縮図のように方言が集まっていた……。井上らしい、言葉とアイデンティティーを突きつける作品だ。 そんな「國…