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[PR] 物音ひとつ立てず、身動きひとつせず。両目を閉じたまま勝負の刻を待っている。 23日午前10時、東京・将棋会館4階「雲鶴の間」。対局開始の合図を告げられても、先手の梶浦宏孝七段は初手を指さなかった。周囲からは断続的な駒音が響く中、一人だけ指さずに瞑想(めいそう)を続けている。 110秒…