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<p>キリストの「聖血?」納めた箱 美術界の「インディ・ジョーンズ」回収 – ライブドアニュース</p><p>【真贋不明】キリストの「聖血」納めた箱 美術界の「インディ・ジョーンズ」が回収 今年6月にカトリック教会から盗まれた聖遺物が、有名美術調査員により回収された。盗品として売りさばくことができず、手放さざるを得なくなったのではないかとのこと。</p><p>【AFP=時事】オランダ人のアルテュール・ブラント(Arthur Brand)氏(52)が待ちわびていた荷物が届いたのは、とある金曜の午後10時30分だった。チャイムが鳴って玄関のドアを開けると人影はなく、暗がりに段ボ</p><p>【AFP=時事】オランダ人のアルテュール・ブラント(Arthur Brand)氏(52)が待ちわびていた荷物が届いたのは、とある金曜の午後10時30分だった。 チャイムが鳴って玄関のドアを開けると人影はなく、暗がりに段ボール箱が置かれていた。 箱の中身は、カトリック教会から盗まれた最高レベルの聖遺物。イエス・キリスト(Jesus Christ)の「聖血」が入った箱だった。 「ドキドキしました」とブラント氏はAFPに語った。 美術調査員として世界的に有名なブラント氏は、「美術界のインディ・ジョーンズ(Indiana Jones)」の異名を取る。これまでに回収した盗難美術品には、ドイツ人の彫刻家ヨーゼフ・トーラク(Josef Thorak)が制作した「ヒトラーの馬」と呼ばれるブロンズ像や、スペインの巨匠パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の絵画、作家オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)の指輪などがある。 ■真贋は? 聖遺物箱は、ブラント氏が願っていた通り、無傷だった。 金色をした銅製の箱で、高さは約30センチ。宝石がちりばめられ、はりつけにされたキリストや聖人の絵が描かれている。箱の中には金属製の容器が二つあり、聖杯に滴ったキリストの血が入っているとされる。 カトリック教徒の間で1000年以上にわたり崇拝の対象となってきたこの遺物は、フランスのノルマンディー(Normandy)地方のフェカン修道院(Fecamp Abbey)が所蔵していたが、今年6月1日夜から2日未明にかけて何者かに盗まれた。 「おそらく窃盗犯は修道院が閉まるまで中にとどまり、遺物を持ち去ったのでしょう」とブラント氏は推測する。 ブラント氏の玄関に置かれた段ボール箱の中にはこの他、銅製の聖体皿や装飾が施された杯など、フェカン修道院で盗まれた品々が入っていた。 AFPでは、いずれの真贋(しんがん)も確認できていない。今後、オランダ警察による鑑定と捜査を経て、フランス警察に返還されることになっている。 ■盗品として売りさばけない 聖遺物が盗まれた数日後、ブラント氏はパスワードで保護された匿名の電子メールを受け取った。盗品を預かっているとの内容だった。 「盗品を保管している人物の代理だと言って、連絡してきたのです」 「キリストの血に関わる最高レベルの遺物、しかも盗品が家にあっても、ろくなことになりません」とブラント氏。 「売りさばける物ではないと分かって、手放さざるを得なくなったのでしょう」 窃盗犯が盗品を送ってきた理由について、ブラント氏は「警察が絡むと、自分たちに危険が及ぶからでしょう」と話した。 「彼らは私の評判を知り、教会に戻すのが得策だと思ったのです。次の1000年も、この聖遺物が無事であることを願っています」 【翻訳編集】AFPBB News ■関連記事 ・コロナ閉館中に盗難のゴッホ作品、現存か 「インディ・ジョーンズ」が写真入手 ・「美術界のインディ・ジョーンズ」、失われたモザイク画を見事発見 ・キリストが寝た飼い葉おけの木片、ベツレヘムに里帰り 約1300年ぶり</p>