<p>桂離宮</p><p>17世紀初期〜中期造営の桂離宮。ミニマムな美はブルーノ・タウトによって絶賛され、西洋のモダニズムにも通じるものとの高い評価も得ています。</p><p>17世紀初期〜中期造営。古来貴族の別荘地として知られていた桂の地、約69,000m²の敷地に、八条宮家(桂宮家)の別荘として初代智仁親王と二代智忠親王により造営。中央に複雑に入り組んだ形の池があり、周囲に書院、茶屋を配した構成。杮葺(こけらぶ)き入母屋造(いりもやづくり)の書院は造営の時期によって古書院、中書院、新御殿に分かれ、最も時代の古い古書院は簡素な書院造ながら、時代が下ると数寄屋化が進む。池の大小5つの中島に橋を渡し、書院や茶屋のそばでは船着きを、また各所に灯籠や手水鉢(ちょうずばち)を配した回遊式庭園は、場所によってさまざまに景色を変える、庭園の傑作。ミニマムな美はブルーノ・タウトによって絶賛され、西洋のモダニズムにも通じるものとの高い評価も得ている。</p><p></p>