<p>【経済インサイド】「ゆっくり茶番劇」で炎上 商標の勝手登録、課題浮き彫り</p><p>【経済インサイド】「ゆっくり茶番劇」で炎上 商標の勝手登録、課題浮き彫り 動画配信サイトの名称を無関係の第三者が商標登録し、登録者に誹謗中傷が寄せられる炎上事案となった。 同様の勝手登録の問題は過去にも起こっており、商標権の課題が改めて浮き彫りになった。</p><p>インターネットで流行していた言葉にある日突然、使用料が発生するかもしれない、そんな騒動が5月下旬に発生した。動画配信サイトの人気コンテンツの名称を無関係の第三…</p><p>インターネットで流行していた言葉にある日突然、使用料が発生するかもしれない、そんな騒動が5月下旬に発生した。動画配信サイトの人気コンテンツの名称を無関係の第三者が商標登録し、インターネット愛好家らが猛反発し、登録者に誹謗(ひぼう)中傷が寄せられる炎上事案となった。KADOKAWA傘下で「ニコニコ動画(ニコ動)」などを手掛けるドワンゴが救済に乗り出したことで沈静化したが、同様の勝手登録の問題は過去にも起こっており、商標権の課題が改めて浮き彫りになった。 今回、問題となったのは「ゆっくり茶番劇」という動画コンテンツの名称だ。同人ゲームのキャラクターをもとにした女の子のイラストが合成音声で「ゆっくりしていってね」と語りかけるのが定番となっている。ドワンゴによると、平成20年ごろから動画の原型が定着しており、ニコ動にはゲームのプレイ実況やニュース解説など80万本以上の動画が配信されている。 ゲームの制作者は多くの人に利用してもらおうと名称を商標登録しておらず、無関係のユーチューバーが5月15日、商標権を取得したとツイッターに投稿、年10万円の使用料を求めた。ネット愛好家らが反発し、ユーチューバーに誹謗中傷が殺到。登録を代行した代理人の事務所に爆破予告が届く事態にまで発展した。 特集・連載:</p>