もっと詳しく

テレビ朝日・火曜よる9時の新ドラマ枠で、2023年1月クールは“吉高由里子×北村匠海×脚本・大石静”という最高の布陣が集結。

完全オリジナル作品となる、胸躍る“10歳下の彼との大人のピュア・ラブストーリー”『星降る夜に』が誕生し、新たな風を巻き起こす。

◆吉高由里子が約17年ぶりに凱旋、テレ朝ドラマで初主演!

主演を務める吉高はゲスト出演した『時効警察』、『PS -羅生門-』(ともに2006年)以来、約17年ぶりにテレビ朝日のドラマに凱旋! 数々の大ヒット作を多数経て、2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』でも主演の座を射止めるなど、今や押しも押されもせぬ吉高が、満を持してテレビ朝日連続ドラマ初主演を飾る。

そんな吉高の相手役を務めるのは北村。連続ドラマ『にじいろカルテ』(2021年)でも鮮烈な印象を残してきた彼が、今回は自身のドラマ出演作では希少なピュア・ラブストーリーに真っ向から挑み、全国の女性を魅了する。

そして、吉高&北村の魅力を最大限に引き出すのが、脚本を手掛ける大石静。

『セカンドバージン』(2010年、2011年)や『大恋愛~僕を忘れる君と』(2018年)、『あのときキスしておけば』(2021年)など、珠玉のラブストーリーを次々と生み出し、前述の『光る君へ』も執筆することが決定している“恋愛ドラマの名手”が、乾きがちな大人の心を潤す新たなオリジナル恋愛ドラマを創出。

シリアスな表現も軽やかな表現も見事に包括する繊細な表現で、人々の心をとらえてやまない吉高&北村と手を組み、令和の恋愛ドラマ史に新たな歴史を刻む。

◆感情を忘れて孤独に生きる産婦人科医と、音のない世界で自由に生きる遺品整理士

のどかな海街の病院で働く産婦人科医・雪宮鈴(35歳/吉高)と、高齢化社会となった日本で今まさに注目を集めている職業=遺品整理士として働く柊一星(25歳/北村)。

そんな“命のはじまり”と“命の終わり”をつかさどる2人が、ひたむきな10歳差恋愛を育んでいく本作――。

実は鈴、新たな命の誕生という輝かしい瞬間に真摯に手を差し伸べる一方、窮屈で息苦しい社会の中で心がすり減り、誰に弱音をはくこともできない“孤独”な女性。

必死に勉強して医者になり、努力してお金と地位を築いた代わりに、ともに戦った仲間や、昔抱いていたはずの熱意や夢は失ってしまった。

「女性の社会進出」と無駄に時代に誉めそやされ、かと思えば「上を目指す女は面倒」とむげに扱われ…。社会は必ずしも正しい者の味方ではないし、戦っても疲れるだけと学んだ鈴。

「辞めたい」と思うほどもう若くないし、いまさら熱意あふれた自分には戻れない。いつの間にやら笑顔も涙もどこかに置いて、どこか死んだ魚のような目で働きながら毎日を消化する。

そんな彼女はある日、息抜きのためソロキャンプへ。一人で酒をあおり、燦然と輝く星空を見上げる。

そこへ現れたのは、何も語らず、自分に向かってカメラのシャッターを連続で切る一星。しかも彼、いきなり鈴にキスをして…!?

そんなドラマチックな出来事を経た翌朝、微妙に記憶のない頭を抱えて目覚めた鈴は、一星が何か手でサインを伝えたまま、去ってゆく背中を見送ることに。夢かうつつか、ふと現実に戻った鈴は、やがて一星のサインの意味に気づく。

それは「お前のゲロは全部片付けた、バカ女」。

そう、実は一星、手話で悪態をついていた。しかも、この出会いは、やがてお互いにとって“かけがえのない運命の出会い”となることに!

音のない世界を生き、映画鑑賞、キャンプ、世界旅行にカメラと多趣味で自由奔放、心のままに人生を謳歌している一星。

世界中に友人を持ち、自信に満ちあふれ、どこまでもフラットで、コンプレックスもない――そんな10歳も年下で、ときどき妙に強引で子どもっぽいけれど、どうにも目を逸らすことのできない輝きを放つ彼に触れ、さまざまな“既成概念”に押しつぶされて窮屈に生きる鈴の心は、どんどん解放されてゆき…。

理屈や常識、世の中にはびこるさまざまな既成概念をすべてひっくりかえす、純度120%で描く本能の恋。新たな価値観で繰り広げるヒューマンドラマに注目だ。

◆大石静(脚本)コメント

2021年4月期に放送した『あのときキスしておけば』の台本を執筆しているころ、貴島プロデューサーから、この企画をやらないかというお話をいただきました。

貴島Pは学生時代に手話サークルに所属されていた経験があり、長い間温めてこられた企画だそうです。私もそれから取材をしたり、音のない世界を経験したりしながら、一緒に物語を作ってゆきました。

当たり前の価値観の向こう側にあるかもしれない“真実”を求めて、ドラマを作っているのだと、私は常日頃から思っています。

このドラマは産婦人科医の女性と、遺品整理士の聾の青年のラブストーリーですが、青年は音のない世界に生きているからこそ、逆にのびやかで、感情豊かで、自由な魂の持ち主です。固定観念を鮮やかに飛び超える、10歳年下の青年との出会いによって、ヒロインも閉ざしていた心をしだいに解放させ、自分らしさを取り戻してゆきます。

吉高由里子さんとは2度目の連ドラで、この先、大河ドラマもご一緒する予定ですが、彼女は美貌で華やかなだけでなく、孤独な心を胸にしみるリアリズムで表現できる稀有なる女優さんです。

この閉塞した時代を生きる“できる女の孤独”を、今回もしみじみと表現してくれると思います。平安時代に行くとしばらく戻って来られませんので、吉高さんの才能と素敵さを現代劇で思いっきり味わっていただきたいと思いながら書いています。

北村匠海さんとははじめての仕事ですが、『君の膵臓をたべたい』で彼を知ったときの衝撃は忘れられません。色っぽさと透明感が同居していて、シビレました。

あの映画のころよりずっと大人になった北村さんが、今回、強気でわがままで、一直線で、既成の価値観を軽々と越えて行く聾の青年を、どのように演じてくれるのか、楽しみにしています。

“命の始まりと終わり”を司る産婦人科医と遺品整理士の、星降る夜の宿命の出会い、そして恋。テレビ朝日火曜9時の“新枠”ということで、2023年幕開けにふさわしい記念すべきドラマとなるよう、頑張ります。

このドラマが提示する新しい価値観が、日本の中だけでなく、国境を越えて世界中の方に届くことを祈りながら…。どうぞ、ご期待ください。