6/23(木) 20:23
6月22日にニューアルバム『SOFTLY』をリリースした山下達郎が、同日夜に東京・タワーレコード渋谷店を訪問。『SOFTLY』の発売を記念したスペシャル展示を見て回ったほか、店内に設置中のパネルに勢いよくサインを入れた。
渋谷店スタッフによる山下への思いを込めた展開にひとつずつ足を止め、担当者も感激の様子。今回の11年ぶりとなるフルアルバム展開に、山下もリスナーに楽曲が届く瞬間を改めて実感されているようだった。またアナログフロアでは、自身の中古盤の価格高騰に驚嘆する場面も。現在、タワーレコード渋谷店では、山下の手形、シングルCDのジャケットを集めたアーカイブパネル、新旧「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスター、そして山下のサイン入りのアーティスト写真パネルなどを展示中。
■山下達郎 コメント
Q:アルバムCDを発売してくださって、ありがとうございます。CDはこれからも残るとお考えでしょうか? また、どうしてこのタイミングで発売になったのか知りたいです。
「CDがここまで残ったのが日本だけ、もう奇跡ですね。『OPUS』発売のときには、今ごろ配信だけになっているという予測だったんですけど、2022年までCDが残っていて、アナログまで復活して不思議です。僕らの世代は、音楽活動=レコードなんですよ。ライブなどの活動も、全部レコード売るためでした。今もシングルは割と出せてますけど、アルバムっていう形できちっと作るのも大変で。でもここ2~3年はライブもできなくなったので、アルバムを出すことにしました。」
Q:海外でのご自身の人気についてはどう感じていますか?
「狐につままれたとしか言いようがないですね。ただ日本の音楽の伝播力っていうのは、その当時はマーケットしかないので。レコードだけのインディーなカンパニーっていうのはなかった。そういう形では海外進出っていうのは無理だった。それはもうはっきりしている。それが最近グローバリゼーションとか、全然昔の経済システムとは違った形で展開してるので、そういうネットというものがあるとアフリカの僻地の方でも大学の勉強できるような時代だから。そういうようにしてメディアが変わったんですよ。
でも正直わかりませんが、自分の音楽はなるべく流行りものじゃないものに作ろうと思って、耐用年数を10~20年持つものを作りたいって昔から考えてきました。要するにトレンドを取り入れないとか。一世風靡するものって、必ずやっぱり何十年かしたときには懐メロと化するんです。だからその音楽っていうのは人間の生活の大衆化なので、そのときに彼氏とデートしてどうしてたとかいう記憶と密接にあるので。僕はその時代はまだ全然マイナーだったんで。それが日本のメディアとしての規約なんですよ。そういった意味でいろんなプラス要因みたいのはあって。ましてや外国の人はまったくそういう知識なしに聴きますからね。そういう一風、審美主義的な意味での展開ができるので。なんというかご褒美みたいなものですかね、自分から言えば。」
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引用元: ・【音楽】山下達郎、タワレコ渋谷店訪問「自分の音楽は、耐用年数を10~20年持つものを作りたいって昔から考えてきた」 [muffin★]
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