2022年F1フランスGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行2=5番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=4番手/2=4番手だった。ハミルトンはF1若手ドライバーテスト規則に基づき、FP1でマシンをリザーブドライバーのニック・デ・フリースに託し、走行しなかった。
メルセデスは今回、マシンのフロアエッジ、フロントコーナーにアップデートを加えている。チームは「マシンのパフォーマンス改善の余地があるため、フランスでは、フロアの荷重と冷却面の改善を図る目的で、フロアとマシンのフロント部分にポジティブなアップデートを施した」と述べた。
また、初日のパフォーマンスについては「今回は、バウンシングの影響は比較的小さかったものの、トップグループに比べてペースが不足していた」と振り返った。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行2=5番手(1分33秒517:ソフトタイヤ/23周)※フリー走行1は走行せず
午前中にニックがとても良い仕事をしてくれた。コース上の走りは素晴らしかったし、彼がしてくれた作業に感謝している。
僕は実際にはまだマシンに乗っていなかったんだけど、FP1からFP2にかけていくつかの変更を施した。これからやるべきことがたっぷりある。ここでの僕たちは最高と言う感じではないんだ。今週末に向けて予想していたよりも、上位との差がかなり大きくて、その理由が分からない。だから今夜のうちに少しでも前進を図りたいと思っている。
データを詳しく調べていく必要があるが、今日はダウンフォースが不足しているように感じた。僕にとって最高のセッションではなかった。FP1を走れなかったことが大きかったと思う。
(走行後の会見で語り)できるだけ早く後れを取り戻そうと努力した。今日はすごく暑かったから、タイヤを冷やすためにかなりスローラップを入れなければならなかった。でもなんとかうまくやったと思う。まずまずといったところかな。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行1=4番手(1分34秒881:ソフトタイヤ/25周)/2=4番手(1分33秒291:ソフトタイヤ/20周)
このトラックはある意味すごくおもしろいコースなので、また走ることができてすごく楽しかった。
今日は気温の高さに苦しめられたチームもがいくつかあったね。連続走行は5周にとどまったが、望んでいたより少しペースが悪かったと思う。今夜、サーキットに来ているスタッフとファクトリーのスタッフの両方で頑張らなければいけないね。いろいろなことを乗り越えて、明日に向けてペースを最適化していく必要がある。
今日の走行から思うのは、僕たちは確かにタイムを見つけ出しているようだけど、同時に他のチームもアップデートを入れ続けているから、グリッド全体がそのまま前進している、ということだ。僕たちがタイムを見つけ出しても、ライバルたちも同じように速くなっているんだよね。
自分たちのアップグレードがうまく機能しているかどうかは、ラップチャートを見るだけで分かるほど単純ではないこともあるから、データで確認する必要がある。