もっと詳しく

 2022年F1フランスGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=18番手/2=14番手だった。

 アルファタウリは今回大規模なマシンアップデートを持ち込み、フロア周りとエンジンカバーに変更を加えた。チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、今回のアップデートは期待どおり機能していると、ポジティブな感想を述べている。

「今回、空力アップデートをいくつか持ち込み、マシンの比較をするために、ピエール(・ガスリー)はそれを一日走らせ、裕毅にはFP1では旧型に乗ってもらった。FP1で集めたデータから見て、アップデートは期待どおり機能し、パフォーマンスの面で良いステップをもたらしていた。そのため、FP2では裕毅のマシンをこちらの仕様に移行し、新パッケージのセットアップを最適化する作業を続けた」

「ショートランのパフォーマンスは明らかに一歩前進した。この数戦、苦戦してきたが、再び中団で戦えるようになることを期待している」

「路面温度が非常に高く、強い負荷がかかるロングコーナーがいくつかあるサーキットなので、タイヤ、特に左フロントへの負担が大きかった。ロングランにおいてタイヤの評価を行うことができ、日曜に向けて最適な戦略を定めるためのデータはすべて揃った。今日は満足できる一日といえる。今夜マシンの分析を続け、明日、さらにもう少しパフォーマンスを引き出せるかどうかを見ていく」

2022年F1第12戦フランスGP 新パッケージで走る角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第12戦フランスGP 新パッケージで走る角田裕毅(アルファタウリ)

2022年F1第12戦フランスGP 旧パッケージで走る角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第12戦フランスGP 旧パッケージで走る角田裕毅(アルファタウリ)

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=18番手(1分36秒127:ソフトタイヤ/26周)/2=14番手(1分34秒540:ソフトタイヤ/24周)

 午前中は、ピエールとの比較をして、明日に向けてたくさんのデータを得ることができました。午後に新パッケージに変更すると、最初のプッシュラップから明らかな違いを感じたので、そのことに満足しています。

 簡単にはいかないでしょうが、今日のパフォーマンスを考えれば、ポジティブにとらえることができます。調整すべきことがいくつかあるので、予選でQ3に進出するためにFP3で微調整したいと思います。デグラデーションがひどいと感じなかったことはポジティブでした。それでもレースではもっと暑くなると思うので、状況を見ていく必要があります。