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<p>中国・南京の寺に旧日本軍人の位牌 当局が調査</p><p>中国・南京の寺に旧日本軍人の位牌 当局が調査 事態を重く見た南京市当局は、寺がある地区の民族宗教事務局の幹部を解任し、調査を進めると表明した。寺は活動を停止している。位牌の表記から2018年ごろに奉納されたとみられるが、詳しい経緯は不明だ。</p><p>【北京=三塚聖平】中国江蘇省南京市の寺で、1937年の南京占領で起きたとされる「南京事件」の責任を問われた旧日本軍軍人の位牌(いはい)が祭られていたことが23…</p><p>【北京=三塚聖平】中国江蘇省南京市の寺で、1937年の南京占領で起きたとされる「南京事件」の責任を問われた旧日本軍軍人の位牌(いはい)が祭られていたことが23日までに分かり、物議を醸している。中国の交流サイト(SNS)では「民族感情を傷つけた」などと批判の声が上がり、地元当局が関係者を処分し、調査に乗り出す事態となった。 中国メディアによると、極東国際軍事裁判(東京裁判)で戦犯として死刑判決を受けた旧日本陸軍の松井石根大将らの位牌が南京の玄奘寺に収められていた。参拝者が気付いたといい、SNS上で位牌の写真が拡散して批判が広がった。 寺がある地区の民族宗教事務局は22日、位牌は既に撤去されていると発表。事態を重く見た南京市当局は同日、同事務局の幹部を解任し、調査を進めると表明した。玄奘寺は活動を停止している。位牌の表記から2018年ごろに奉納されたとみられるが、詳しい経緯は不明だ。 南京では、今月17日に開催予定だったアニメなどをテーマにしたイベントが直前になって中止に追い込まれている。中国ネットサイトによると、主催者側は天候を中止理由に挙げているが、日本文化のイメージが強いイベントにネット上で批判が集まっており、世論に配慮したとみられる。 9月には日中国交正常化50年の節目を迎えるが、歴史問題をめぐっては対日批判が激しく盛り上がる状態が続いている。</p>