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那の津には多くの船が停泊していた。九州や瀬戸内海の各地からばかりでなく、日本海ぞいの港から来航した船も舳先(へさき)を並べている。港の南の小高い丘には、青い瓦で屋根をふいた鴻臚館(こうろかん)があった。唐では外交をになう役所を鴻臚寺と言い、真備ら遣唐使も面倒をみてもらったものだが…