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評・中島隆博(哲学者・東京大教授) 翻訳には世界認識や宇宙認識を根底から改める力がある。長崎通詞を務めた後にオランダ語文献の翻訳を行った 志(し)筑(づき)忠(ただ)雄(お) は、世界認識においては「鎖国」という概念を造語し、当時の日本を世界の中に位置づけた。 『若冲の世紀 十八世紀日本絵画…