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決戦 九 ――――!隆助の大薙刀(なぎなた)が迫り鎧(よろい)を壊して脇腹に赤く潜り、血の斜線を描いて、肩に抜けた――。その二撃で大槌(づち)の大男は絶息した。双子の片割れが瞠目(どうもく)し、「お主ぁっ……よくも兄ぃを。幾十も村を焼き幾百人も一緒に殺し沢山(たくさん)のお宝奪ってきたが、俺…