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子どもの虐待や育児放棄の暗いニュースが毎日のように伝えられる昨今。この作品も子どもを捨てる母親の物語で、登場するのは後ろ暗い人物ばかり。それなのに、映画は終始明るい。笑いが織り込まれて喜劇調、登場人物はむしろ楽しげだ。是枝裕和監督は現実を悲観するよりも、未来の可能性を示すのである…