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ID.Aeroは、パサートとして発売される可能性がある。VWパサートの電気自動車版は、エステートとサルーンの2種類が用意され、最大340馬力を発生する。

プレゼンテーション: 2023年にシリーズモデルとしてのID.7を発売

「VWパサート」が遅かれ早かれ電気自動車になることは、以前から明らかだった。そのスタディモデルとも言える、「ID Vizzion(サルーン)」と「ID Space Vizzion(エステート)」は、2018年と2019年にすでに公開されている。

VWの「MEB」プラットフォームをベースにした市販モデルは、現在、まだ社内では「ID.Aero」と呼ばれているが、「ID.7」と呼ばれる可能性が高く、おそらく2023年に発売されると思われる。

外観: 新しい写真で製品版を垣間見ることができる

2022年6月27日の公式ワールドプレミアを前に、VWは電気セダンのスケッチを公開した。第一印象: 「ID.7」は「パサート」に比べて、少しずんぐりしているように見える。フロントとリアのオーバーハングは短いのだが、湾曲したボンネットは長い。他の「ID」モデルと同様に、電動「パサート」のヘッドライトとリアライトはLEDストリップで接続されている。

ID.Aeroのデザインは、VWの電気自動車ファミリーによくマッチしている。

インテリア: おそらくボタン類はなく、中央に大型ディスプレイを配置

内装は、「ID Space Vizzion」のものをベースにしたものと思われる。

スタディIDモデルの内部。ID Space Vizzionでは、シリーズ版のエアロのインテリアを予告している。

「ID.7/パサート」にはコンチネンタル社製のXXLサイズのディスプレイが搭載されると推測される。これは左右のAピラーからAピラーまでつながった一体型で、2024年に大規模な生産が開始される予定だ。

コンチネンタル社製のXXLサイズのディスプレイが搭載される可能性がある。2024年から大規模な生産を開始する予定だ。

パワーユニット: トップモデルは2基の電動モーターと340馬力を搭載

「ID Space Vizzion」スタディモデルの駆動コンセプトは、ほぼ量産可能な状態で、「ID.7/パサート」にそのまま活かされているようにみえる。この電気自動車は、82kWhのバッテリーにエネルギーを蓄積し、そのエネルギーをリアアクスルに搭載された279馬力の電動モーターに供給する(少なくともベーシックバージョンではそうなっている)。

すでに、前車軸に102馬力の第2電動モーターを搭載し、電動全輪駆動と340馬力のシステム出力を実現する拡張ステージも用意されている。これにより、最大590kmの航続距離を実現することができるようになっている。これらのデータは、「ID.7」シリーズのモデルにもマッチすると思われる。

Text: Katharina Berndt and Moritz Doka
Photo: Volkswagen AG