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<p>愛をもって愛を制す 劇団四季「オペラ座の怪人」はやっぱり凄い</p><p>愛をもって愛を制す 劇団四季「オペラ座の怪人」はやっぱり凄い 愛を奪おうとした怪人をクリスティーヌは真の愛で制するのである。 彼女は怪人にある言葉をささやき、幕が下りた。しばらく、息をのんで動けなかった。四季のオペラ座の怪人は、やはり凄い。</p><p>大阪では13年ぶりとなる、劇団四季「オペラ座の怪人」の公演が梅田・大阪四季劇場で行われている。《劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい。》は同作が昭和63年4月…</p><p>13年ぶりの大阪公演(梅田・大阪四季劇場)でクリスティーヌを演じる一人、藤原遙香(はるか)はこう語った。 「第1幕の地下のすみかで仮面を怪人の顔からはぎ取ったとき、彼の孤独と苦しみを知ったんです。そして最後の場面で、彼は愛を与えられたことがないから、愛し方が分からないんだと気付きます。愛を与えて、愛することを教えてあげたい。それが彼女の決意だと思っています」 オペラ座の怪人とともに地下迷宮をすすむヒロイン=大阪市北区(前川純一郎撮影) 彼女は怪人にある言葉をささやき、幕が下りた。しばらく、息をのんで動けなかった。四季のオペラ座の怪人は、やはり凄い。 藤原遙香「カラフルな心の動きを伝えたい」 劇団四季「オペラ座の怪人」のヒロイン、クリスティーヌ役を務める藤原遥香さん =大阪市北区(前川純一郎撮影) 大阪公演でクリスティーヌ役の一人、藤原遙香は父親の仕事の関係で各国を転々とし、中学1年まで生活した米国から帰国後は関西に住んだ。慣れない環境で日本語も分からない中、「ここに私の居場所はない」と思ったという。 そんなとき、母と劇団四季の『コーラスライン』(京都公演)を見た。「日本語の繊細な表現、美しさに驚きました。私もこうやって日本語で歌えるようになりたいと…」 高校生になって本格的に声楽を習い始めた。一方で「芸術だけではなく勉強も両立したい」と、英語で授業が受けられる大阪大学人間科学部にも進学した。 令和元年、劇団四季研究所に入る。昨年「オペラ座の怪人」(東京公演)のアンサンブルで初舞台を踏み、大阪公演でクリスティーヌ役の一人として出演することになった。 「彼女は芯が強くカラフルな内面を持った女性。ロイド=ウェバーさんの音楽に身を任せ、曲に込められた詞で彼女の心の動きを伝えていきたい」。四季の〝歌姫〟はそう語る。(田所龍一) ◇</p>