(中略)
「もう、僕とリーダー(渡辺正行=66)がコント赤信号というグループをやっていたことを知ってる人も、40代前半より若い人では少ないんじゃないかな。リーダーの『待たせたな!』とかは知らない(笑い)。リーダーのコーラ一気飲みを見たら、ビックリしていますよ。リーダーは、渋谷『ラママ』でのコント大会をずっと主催でやっているからすごいよね。爆笑問題が初めて人前で漫才やったっていうコント大会だからね」
77年に渡辺、小宮孝泰(66)とコント赤信号を結成。
出会いは劇団テアトル・エコー養成所だった。
「リーダーと小宮がテアトル・エコーの1期後輩。ダチョウ倶楽部もテアトルの後輩だったね。僕らが渋谷のストリップ『道頓堀劇場』に出ている時に、リーダーを頼って寺門ジモンと上島竜兵が来たんです。肥後克広は、単独で沖縄から出てきて『道頓堀劇場』に入って、杉兵助師匠の弟子をやっていました。
リーダーに相談しに来た寺門と上島を肥後に会わせたんだけど、そこに南部虎弾がいたんです。南部もテアトル・エコーで、いつのまにか4人で組んでいた。既にもうダチョウ倶楽部が4人組だったことを、知らない人ばかりでしょうね。確かに、南部がいなくなってよくなって売れた。南部は、南部で電撃ネットワークで売れた」
解散こそしていないが、今ではコント赤信号として舞台に立ったり、テレビに出ることはなくなった。
ラサール自身は俳優として芝居に出たり、脚本・演出など作り手に回ることも多くなった。
SNSでは辛口の体制批判をして炎上することもある。
「だんだんとテレビに出られなくなりましたよ。それは、オレの老いもあるんと思うんだけどね。今更、バラエティーに呼ばれないのはいいんだけど、ワイドショーとかにも呼ばれなくなった。つまり政府寄りのことを言わないやつは、呼ばれないんですよ。昔から芸人が体制にかみつくのはあって、僕も変わってないんだけど、世の中が右傾化してきて“ク”とか呼ばれる」
世の中が変わって、芸人の気質も変わってきた。
「とにかく今の時代は、できるだけ少ない努力で成功しようとする。コストパフォーマンスを考えるみたいな感じでね。とにかく悪目立ちしないで、それでおいしいところをいただくとか。成功するには、時流に乗って一番強いもんにそっと付いていってね。これが今、推奨されていて、若者が皆、それを目指してます。
そんな中で『なんで、わざわざ損するようなこと言うの』っていうのが、僕の一番嫌いな言葉です。『もっと大人になれよ』っていうような風潮がまん延している。ずっと若い頃から変わらないで言ってると、いつの間にか大人げないと言われる。目先の利益はどうすんのよ、っていうような人間になってしまう」
お笑いタレント、ラサール石井(66)が12日から始まる「スタンダップコメディ・フェスティバル」(17日まで東京・新宿3丁目SPACE雑遊、18日は池林房)に出演す
引用元: ・【芸能】ラサール石井「だんだんとテレビに出られなくなりましたよ」、「世の中が右傾化してきて“パヨク”とか呼ばれる」 [jinjin★]
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