スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは6月24日、GTAドライビングモラルハザード制度の通達一覧、ドライビングモラルハザード防止制度のペナルティポイント表を発表した。8月6〜7日に開催される第4戦富士では3名のドライバーが公式練習後半1時間の参加が禁止されたほか、大湯都史樹がペナルティポイント累積にともない4グリッド降格となっている。
GTAドライビングモラルハザード防止制度は、「レースの観客に対し、プロフェッショナルなドライビング・バトルを見せ魅力的なスーパーGTレースを構築する」、「不必要なレース中断を防止し、面白いレースを演出する」、「ドライバーにとって、すべてのレースの規範となるスポーツマンシップを構築する」、「観客を含むレース関係者すべての安全性をより高く確保する」ことを目的としている。
制度内では危険なドライブ行為や接触で相手をスピンアウトさせる行為、黄旗中のスピン、安全確認義務違反、青旗無視などさまざまな項目に応じて罰則ポイントが課され累積するが、累積の罰則ポイントにともない下記のペナルティが発生する。
累積ポイント4:次回出場競技会の公式練習(後半の1時間)参加禁止
累積ポイント6:次回出場競技会の公式練習(後半の1時間)参加禁止かつ決勝レースのスターティンググリッドで4グリッド降格
累積ポイント8:次回出場競技会の公式練習(終日)参加禁止かつ決勝レースのスターティンググリッドで8グリッド降格
累積ポイント10〜:次競技会のレース参加拒否以上
今回発表されたドライビングモラルハザード制度の通達一覧、ドライビングモラルハザード防止制度のペナルティポイント表は、5月28〜29日に行われた第3戦鈴鹿をうけてのものだが、鈴鹿では下記の通達が出されている。
#12 ベルトラン・バゲット(5月28日公式練習)
ペナルティポイント 3(赤旗中の減速違反)
#36 ジュリアーノ・アレジ(5月29日ウォームアップ)
ペナルティポイント 3(黄旗区間で#3を追越し)
#9 木村武史(5月29日決勝)
ペナルティポイント 1(FCYにて80km/hへの減速遅れ)
#23 松田次生(5月29日決勝)
ペナルティポイント 3(T8で#88への接触行為)
#10 富田竜一郎(5月29日決勝)
ペナルティポイント 2(T11で#50への接触行為)
#16 大湯都史樹(5月29日決勝)
ペナルティポイント 4(FCY中T10で#244へ追突した)
#23 松田次生(5月29日決勝)
ペナルティポイント 2(FCY中T16で#100を追越した)
#16 大湯都史樹(5月29日決勝)
ペナルティポイント 1(自己ピットから離れた際にコントロールを失い作業エリアに入った)
上記の通達にともない、ペナルティポイント表が発表されているが、累積ポイント4の木村武史、累積ポイント5の松田次生の2名のドライバーが次戦富士での公式練習の後半1時間への参加が禁止された。また、累積ポイントが6となった大湯については公式練習の後半1時間への参加が禁止されるとともに、決勝での4グリッド降格が決まっている。