川口 友万サイエンスライター
政府が節電要請の一環として、資源エネルギー庁は室温を28℃にするように呼び掛けている。しかしクールビズの導入時に環境省担当課長だった盛山正仁法務副大臣は、会議の席で「何となく28度という目安」(同氏)で始めたと発言している。何となく? 何となくで国民に暑い夏を我慢しろというのも、無茶な話である。正しい室温とは何度なのか。この夏、節電と快適さのバランスをとるにはどうすればいいのか。建築と健康の関係について研究している慶應義塾大学 理工学部の伊香賀俊治教授に話を聞いた。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/97704?imp=0
室温28℃は許容限界
室温28℃でエアコンを動かすと、いつまで経ってもまるで涼しくならない。節電の前に人間の方が倒れてしまいそうだ。
この28℃という数字、伊香賀教授によれば厚生労働省の建築物衛生法に準じているのだそうである。
「住宅ではなく建築物、オフィスや学校など不特定多数の人が利用する建物では、この基準内に収めなさいという法律があります。温度は18度以上28度以下、湿度は40パーセント以上70パーセント以下、粉塵の量はどれだけ、などと決められているんです」
建築衛生法は名前の通りに、建物に入った人が病気になったり、水道水が劣化したり、ネズミが出たり、そういうことがないように清潔な居住環境を作りましょうという基準である。
「室温28℃というのは、労働環境としてここまでは許容できるだろうというものなのです。オフィスで許容できる快適さというわけじゃない。根拠がないわけではないけども、許容限界ってことです」
夏場の室内で最適な温度は、快適さの国際基準ASHRAE 55で22~26℃とされている(湿度との関係もあるので単純に室温だけでは決められない)。人種や性別でも快適な温度は違う。肉をよく食べる欧米人は発熱量が大きいので暑さに弱い。日本人は25℃ぐらいが適温なのだが、彼らは24℃ぐらいが適温だったりもする。
しかしどういう基準で見ても、室温28℃は快適さとは遠く、「あくまで我慢をしている状態」(伊香賀)なのだ。
「ですが、政府が省エネのために室温28℃といえば、28℃にしないといけない。国や自治体の省庁や学校は率先してやるしかないわけです」
一方で民間はと言えば、これは守られていない。
「民間のオフィスはクレームだらけになるからですけど、やはり26度ぐらいで冷房されているというデータも発表されています。やっぱりそれは我慢できないですよ」
守れない目標を掲げられても困るのは現場だ。
→25℃で月4000万円の人件費節減!
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/97704?page=2
引用元: ・【社会】 「室温28度」のワナ…「7万円の光熱費」の節約で「4000万円の損」が出た意外なワケ [朝一から閉店までφ★]
寝るときは25℃
26だと暑くて眠れない
アホかと
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