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バブルの最中、1990年に自殺した作家・佐藤泰志の火は一度消えた。芥川賞候補に5度上りながら落選し力尽き、死屍(しし)累々たる文学史上の墓碑銘の列に連なるはずだった。ところが2000年代後半、作品集の刊行を機に点火し、作品が次々と文庫化、映画化され復活を成し遂げた。低迷する出版界にあって…