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道元の生涯や思想に関する過去の研究を概観し、その禅哲学の核心に迫ろうとする一冊。学生時代から禅に参じる著者が、道元が捉えた「脱落即現成」の世界を明らかにする。宋の天童山如浄の会下で道元は大悟を得た。身心脱落と表現されるその悟りこそが、道元の全ての哲学に通ずる根本体験である。道元は…