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<p>秋以降に「大型補正」を、GDPギャップ20兆円念頭にー西村前再生相</p><p>秋以降に「大型補正」を、GDPギャップ20兆円念頭にー西村前再生相</p><p>自民党の西村康稔・前経済再生担当相は、秋以降に予定されている臨時国会に向け、大型の経済対策と第2次補正予算案を「ぜひ党としても考えていきたい」と述べた。22日のインタビューで語った。</p><p>具体的な規模は明言しなかったが、「GDPギャップが約20兆円であることを頭に置いてやらなければならない」と話した。足元の物価高対策に加え、「民間投資の呼び水となる」ことが重要として、脱炭素の実現へのグリーントランスフォーメーション(GX)やデジタル田園都市構想を後押しする内容であるべきだとの見解も示した。西村氏は党経済成長戦略本部の座長。 追加の経済対策に関し、岸田文雄首相は11日の記者会見で、「状況の変化をしっかり見た上で、必要に応じて適切なタイミングで次の経済対策も考えていく」と語っていた。 西村康稔氏(2020年12月、東京都内で) Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg 西村氏は金融緩和策を維持する日銀の判断については「支持する」と強調。円安や物価高による家計負担増に対しては「財政政策でカバーしていく」と話した。来年4月に予定されている日銀の総裁人事のあり方については、新型コロナウイルスの再拡大や世界の経済情勢などの見通しが不透明だとして、コメントするには「時期尚早」と述べるにとどめた。 安倍晋三政権で官房副長官、経済再生相などを歴任し、元首相側近の一人だった西村氏。安倍元首相が死去したことで、「今も喪失感でぽっかり穴が開いたような」感覚だと真情を吐露した。同時に経済再生のために「その大きな穴を皆で埋めていこう」と安倍派で一致したとして、今後の政策提言をしながら岸田政権を支えていくと語った。西村氏は、安倍派の事務総長を務めている。 ■西村康稔(にしむら・やすとし)東大法卒。旧通産省出身で2003年の衆院選で初当選し、当選7回。59歳。 その他のコメント 「新しい資本主義」の根幹は、成長と分配の好循環を柱としたアベノミクスと同じで、さらに気候変動やデジタル化の課題への対応を打ち出した 最も重要なのは「人への投資」であり、女性の積極的な活用や職業訓練で生産性の向上を図り、所得を増やすことで少子化対策にもつなげる 関連記事</p>