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 スペインの首都であるマドリード市が、市街地でグランプリレースを開催したいという意向をフォーミュラワン・マネジメントに伝えた。

 世界規模で大きな成功を収めているF1に対して、世界中の開催地や主催者候補が関心を寄せている。報道によれば、2023年にF1カレンダーは24レースに拡大する予定になっている。ラスベガスがすでに開催契約を結んでいるほか、F1は南アフリカのキャラミが歴史的な復活を果たすことを強く期待しているという。

F1南アフリカGP復活に向け、ドメニカリCEOが関係者と会談へ。早ければ2023年に開催の可能性も
キャラミ・サーキット

 空前の商業的成功と開催地域の拡大が続くF1には、新たなレース開催の要請が各地から届いているが、マドリードはその競争に加わった最も新しい都市となった。

 マドリード自治州は、月曜日にエンリケ・ロペス大臣名でF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリに送った書簡のなかで、グランプリをスペインの首都で開催したいという意志を伝えた。

「マドリード自治州政府を代表して、マドリードでのF1グランプリ開催に対する私たちの関心を表明できることをうれしく思う」とロペス大臣は書いた。

「現代における最もエキサイティングな競技のひとつであるモーターレースのイベントをマドリードで開催することは、F1の発展に関わるすべての関係者、機構、企業にとっての成功だと信じている」

「そしてもちろん、それは地域と住民全体にとっての喜びでもあり、マドリード自治州政府が開催実現に強い関心を持っているのは、そのためだ」

「ここに、我々はF1および本プロジェクトにコミットする意志、そしてF1レースを盛り上げ、素晴らしい競技とエンターテインメントのショーを提供できるための適切な契約書に署名する意思を持っているということを確認したいと思う」

「F1をマドリードで開催するために、F1およびチームと協働する用意は整っている」

 マドリード市街地でのレースは、2027年までは実現しない。バルセロナのカタロニア・サーキットがF1とのあいだで2026年までの開催契約を結んでいるためだ。2021年には、3日間のレースウイークを通じて、30万人のファンがバルセロナのゲートをくぐっている。

 スペインのファンにとっては、特にカルロス・サインツとフェルナンド・アロンソのふたりがグリッドにいることで、マドリードは人気の開催地になるだろう。

フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)&カルロス・サインツ(フェラーリ)
2022年F1第9戦カナダGP フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)&カルロス・サインツ(フェラーリ)