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Image:Filmbildfabrik/shutterstock.com

テスラCEOのイーロン・マスク氏は、テスラの顧客を待たせず、サービス時間を可能な限り短縮するため、「フォーミュラ1のピットクルー技術を適用」することに取り組んでいるとツイートした。マスクCEOは先月、北米におけるテスラのサービス改善に取り組んでおり、修理サービスの多くを即日対応にすることを目指していると述べていた。

テスラは販売の伸びばかりが注目されているが、その反面サービス体制が追いついていない状況だ。電気モビリティ情報メディアのElectrekは、メカニックとして訓練を受けていない、整備部門以外の従業員までもが、EVの修理に派遣される状態に陥っていると報告していた

即日対応の意向を示した翌週、マスク氏は全社ミーティングで「われわれは現在、どちらかと言えば従来型のサービスを提供しているが、テスラとしてどうすればサービス革命を起こせるか、他業界の10倍は優れる、何か良い方法を考えて欲しい」と従業員に語っていたとのこと。

そしてマスク氏は、テスラのあらゆる修理に関するデータを調べた結果、サービスセンターに必要な部品さえ揃っていれば、その大半の修理・サービスが即日で処理できるとの考えを示した。そして、目標を達成するためにはより大きな、専門技術に長けたサービスセンターを備える事を目指す必要があるとしている。マスク氏が言う「F1ピットクルーの技術」というのは、その専門技術を強化した新しいサービスモデルのことを意味しているのかもしれない。

ちなみにテスラは、2015年にレッドブル・レーシングF1チームのチーフメカニックだったケニー・ハンドカマー氏を雇い入れ、サービスイノベーション担当のディレクターとしてサービスプログラムの改善にあたらせた。

ハンドカマー氏はそこで、待ち時間を削減するためサービスセンターに「ファストレーン」とよばれる、F1レースから着想を得た整備体制を導入した。しかし、ハンドカマー氏は2017年にテスラを去り、現在はライバルEVメーカーのLucid Motorsに所属している。