「このフルーツのドリンク、ビーガンだね」「ストローも紙だ」。6月上旬、都内のダイニングレストラン。SDGs(持続可能な開発目標)に取り組む高校生団体「50cm.(センチ)」のメンバー3人が、運ばれてきた飲み物をインスタグラム投稿用に撮影していた。
団体名には、身の回り半径50センチから行動を起こそうという思いが込められている。2018年5月に設立され、メンバーは約10人。交流サイト(SNS)上で発信したり、無料古本市を実施したりする。インスタグラムのフォロワー数は約1600人に上る。
◆干ばつ、海面上昇…SNSで情報集め
代表は川崎市の高校2年佐藤晴奈はなさん(16)。10歳の誕生日に、女子の教育を受ける権利を訴えノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさん(24)=パキスタン出身=の著書を祖母から贈られた。「マララのようになりたい」と思った。
中学生の時、温室効果ガス削減を訴えるスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(19)の姿に刺激を受けた。SNSで干ばつや海面上昇などについての情報を集めた。「気候変動が危ない、とのんきに言っていられない」と感じた。
今は、買い物をした時にビニール袋を受け取らないのは当たり前で、私服は古着を選ぶ。畜産業は牛のゲップを通じて温室効果ガスのメタンを排出するので、食事は基本的に、肉や乳製品を使わないビーガン料理に変えた。
◆肉解禁できる日を目指して
SNSでは、お気に入りのビーガン料理店を紹介する。「ビーガンって宗教的だという固定観念があった。でも本当はおしゃれなんだよと伝えたい」
昨年英グラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5度に抑えることが事実上の目標になった。佐藤さんは「日本政府は気候変動の問題を先延ばしにせず、解決に向けて進んで取り組んでほしい」と話す。
本当は肉が大好き。1.5度目標が達成された後、解禁するのを楽しみにしている。
副代表で都内の高校2年柳川樹希いつきさん(16)の活動のきっかけは中学時代に抱えた違和感。通っていた学校は東京都教育委員会が指定していた「持続可能な社会づくりに向けた教育推進校」の一つだった。教師が無理やり授業内容をSDGsに結び付けているように感じ「机上の空論ではいけない」と思った。
友達に「意識高い系」と思われるのは怖いが、「注目してもらえるのは高校生のうち」とSNSでSDGsについて発信。感想が返ってくるとうれしくなる。
以下略、全文はソースで
https://www.tokyo-np.co.jp/article/185525
引用元: ・【動くZ世代】「このフルーツのドリンク、ビーガンだね」 気候変動、海洋汚染 解決へ マララさん、グレタさんが目標 [nita★]
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