オワードが雪辱の勝利【順位結果】インディカー第12戦アイオワ決勝レース

　ダブルヘッダーで開催されたNTTインディカー・シリーズのアイオワ戦。24日に行われた第12戦決勝レースは、前日悔しい2位に終わったパト・オワード（アロウ・マクラーレンSP）が雪辱を果たす今季2勝目を挙げた。

　5番手からスタートした佐藤琢磨（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング）は、展開が味方せず10位フィニッシュとなった。

　ダブルヘッダーの2戦目となる第12戦。ポールポジションのウィル・パワー（チーム・ペンスキー）を先頭に300周のレースがスタートする。

　前日2位に甘んじたパト・オワードは、スタート直後から速さを見せ予選7番手からすぐに3番手へと浮上する。

　5番手スタートの佐藤琢磨も4番手でトップ集団についていく。

　バックマーカーが出てくると徐々にパワーと2番手のジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）がオワード、琢磨を離しペンスキー同士でトップを争う展開に。

　オワードは63周目に最初のピットインし、琢磨は3番手に。パワー、ニューガーデンは65周目終わりで同時ピットイン。ニューガーデンが逆転を狙うもわずかな差でパワーがポジションをキープする。

　トップに立った琢磨は、69周目までひっぱり最初にピット作業へ。トラックに戻ると大きく順位を落としてしまい15番手に。

　84周目、バックマーカーをうまく使ったニューガーデンがパワーを交わしトップに浮上する。オワードは5秒差の3番手。4番手にはジミー・ジョンソン、5番手にはマーカス・エリクソンとチップ・ガナッシ勢がジャンプアップ。

　アンダーグリーンでレースは進み、110周を過ぎると6番手のスコット・マクラフランまでラップダウンという状態に。

　120周目、カイル・カークウッド（AJフォイト）がクラッシュし、1回目のイエローコーションに。

　このタイミングでピット作業を行うも上位3台の順位は変わらず、133周目にレースは再開。

　オワードがパワーを攻めるもなかなかオーバーテイクには至らずレースはハーフウェイを迎える。

　オワードは194周目にピットイン。ニューガーデン、パワーも196周目に同時ピットイン。ニューガーデンはトップをキープ。パワーはオワードに先行されてしまう。

　中団に落ちてしまった琢磨は燃費走行に切り替える作戦でステイアウトを続け、200周目にピットイン。

　アイオワ2連勝へ向けて視界良好だったニューガーデンだったが、235周目にバランスを崩しまさかのクラッシュ。2度目のイエローコーションとなる。燃費走行で逆転を狙っていた琢磨にも手痛い展開となってしまった。

　ピットレーンがオープンとなり各車ラストピット作業へ。

　249周目にレースは再開。トップはオワード。パワーが2番手、3番手にマクラフラン。スコット・ディクソン、ジョンソン、エリクソンとチップ・ガナッシ勢が続いていく。

　オワードはこのままトップをキープして、昨日の悔しい思いを跳ね返し今シーズン2勝目となる勝利を獲得した。

　パワーは2位に入り、ランキング2位を奪い返しランクトップのエリクソンとの差を縮めることに成功。3位にマクラフラン。ジョンソンは自己ベスト更新の5位に入った。

　琢磨は展開が味方すれば優勝も狙えたが10位でレースを終えている。

■NTTインディカー・シリーズ第12戦アイオワ決勝レース結果