今回は「スキーム」についてです。
初めに
横文字とは本来西洋の文字や言語を指しているものです。
西洋では文字を左から右の方向、つまり横方向に書くから”横文字”です。
なのですが、昨今では外来語・カタカナ語を指していることが多いです。
『結果にコミット』とか『ニアリーイコールだから』などのカタカナ部分が該当します。
たまに使われるならまだしも、頻繁に使用されると何か微妙な気持ちになるんですよね。
新しく身に着けた知識をひけらかしたい方や自分を有能だと誇示したい方が多用する傾向があるので、覚えがある方はちょっと行動を省みましょうね。
新卒で入社したばかりの子に自慢げに語ってるオッサンが多いんですよ。
今回はそんな横文字の意味について簡単に紹介していきます。
横文字を使うことが”悪”ということではありませんし、寧ろ知っていないと恥ずかしいものもあるということは念頭に置いておきましょう。
個人的には日本語にすると適切な言葉が無いような場合と、相手がその横文字を使ってきた場合のみ横文字を使うことをおすすめします。
ちなみに、縦方向にも横方向にも書くことがある中国語のような言語は横文字とは言いません。
英語の綴りと意味
スキーム ⇔ scheme
意味:図式・計画・謀略・陰謀・たくらみ・目論見
普通に立てる計画だけではなく、悪巧み系の計画まで含めた英単語のようです。
ビジネス用語としての意味
ビジネス用語としても「計画」を指している点は変わらないようです。
ただし、「“充分に構想を練った”計画」です。
複数のサイトを照らし合わせてみたところ、超高確率で「計画の枠組み」と書かれていました。
いつも思うけどなんで敢えてわかりづらい表現するんですかね?
簡単に言い直すと、目標を達成するには「どんな構成員で」・「どんな手順で」・「どんな役割分担で」・「どこの拠点で」・「いつまでに」などの具体的な方法を突き詰めて計画を立てていくのがスキームです。
そうして目標達成までの道を形作っていくから”枠組み”と言っているのでしょうけど、その説明でわかるか。
また、スキームは厳密には“現状の課題を達成するための”計画を指しています。
日本でのビジネス用語としては上記のように捉えるから良いのですが、英語圏の人と会話する場合は注意が必要かもしれませんね。
最初に述べたように、scheme/スキームは本来の言葉の意味としては「陰謀」という後ろ暗い意味も持っていますから。
ちなみに、似たような意味の言葉は結構あります。
有名どころでは、”具体的ではなくアバウトな計画”を指す「プラン」、”将来を見据えた”計画を指す「ストラテジー」などが該当します。
微妙に違うので違いをしっかり把握して使い分けましょう…と言いたいところなのですが、これらの細かな違いは辞書に載ってたりするわけではないので、信頼できるソースがないんですよね。
なので、参考程度に留めておいてください。
以上、「スキーム」についてでした。