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<p>サル痘初確認 全国で検査可能、有効な天然痘ワクチンは「十分備蓄」</p><p>サル痘、全国で検査可能 有効な天然痘ワクチンは「十分備蓄」 ワクチンは国立国際医療研究センター(東京都)で患者と濃厚接触した家族やパートナーに接種できる体制を整えており、地方などで患者が発生した場合は同センターから職員を派遣して接種する。</p><p>ウイルス感染症「サル痘」の感染者が25日、日本国内で初確認された。海外での流行を受け、厚生労働省は国内流入に備えて検査、治療体制の整備を実施。当初、検査で陽性…</p><p>ウイルス感染症の「サル痘」が国内で初めて確認されたことを受け、記者会見する厚労省の担当者ら=25日夜、厚労省 ウイルス感染症「サル痘」の感染者が25日、日本国内で初確認された。海外での流行を受け、厚生労働省は国内流入に備えて検査、治療体制の整備を実施。当初、検査で陽性を確認できたのは国立感染症研究所のみだったが、検査試薬の配布などを進め、47都道府県の少なくとも1カ所の地方衛生研究所でPCR検査ができるようになっている。 サル痘の効果的な予防策はワクチンとされる。天然痘のワクチンが約85%の発症予防効果があり、重症化予防も見込める。天然痘ワクチンは国内でKMバイオロジクス(熊本市)が製造しており、厚労省は29日に専門家部会を開いて、サル痘ワクチンとして承認するかを審議する。日本では、天然痘ワクチンの定期接種は昭和51年以降行われていないが、厚労省は「十分な量を備蓄している」としている。 ワクチンは国立国際医療研究センター(東京都)で患者と濃厚接触した家族やパートナーに接種できる体制を整えており、地方などで患者が発生した場合は同センターから職員を派遣して接種する。同センターでは入院患者を担当する医師ら50人に事前接種を済ませており、接種対象を各地の保健所や地方衛生研究所の職員らに拡大することを検討している。 厚労省は海外で承認された治療薬を特例的に使用できる枠組みも設定。同センターに加え、藤田医科大病院(愛知県)、りんくう総合医療センター(大阪府)、琉球大病院(沖縄県)の計4カ所で投与が可能で、投与時には入院して経過観察が行われる。 東京都の小池百合子知事は25日、都内男性の感染が確認されたことに関し、「あまり心配しすぎることはないが、感染予防策を心掛け、感染が疑われるような場合にはただちに医師の診断を受けてほしい」と呼びかけた。</p>