今年(2022年)のミニバン界では1月にノア/ヴォクシーの新型が登場して話題を独占。5月にはステップワゴンも登場、アルファード セレナもモデル末期とは思えないほど爆売れ。そう、日本人はミニバンが大好きなのだ。
この先もそんなミニバン好きの琴線にビシビシふれまくるミニバンは多数用意されている。進化型、超大物、リベンジ組、復活組…などなど、これまでのスクープ情報、今わかっている総まとめでお伝え!
●総勢9台!!! ワクワクの!? ラインナップをチェック!
・トヨタ 次期シエンタ(2022年夏デビュー予定)
・トヨタ 次期アルファード(2023年春デビュー予定)
・日産 次期セレナ(2023年春デビュー予定)
・ダイハツ 新型小型ミニバン(2023年夏デビュー予定)
・ホンダ 次期フリード(2023年秋デビュー予定)
・ホンダ 新型オデッセイ後継ミニバン(2023年秋デビュー予定)
・トヨタ 新型 大型ミニバン(2023年秋デビュー予定)
・日産 次期エルグランド(2023年冬デビュー予定)
・トヨタ 次期エスティマ(2024年秋デビュー予定)
※本稿は2022年7月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年8月10日号
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■トヨタ 次期シエンタ(2022年夏デビュー予定)
●ロングホイールベース化でネガ潰し! EV走行も激増!?
トヨタのドル箱コンパクト3列ミニバンのシエンタの新型モデルは、若干遅れたものの実用性を大きく進化させて今夏デビュー。
シエンタの最大の課題、3列目シートの居住性を改善するために、ヤリス系で採用しているGA-Bプラットフォームながら、その上のクラスに匹敵する2770~2780mmにホイールベースを延長。これにより全長も延びるが、5ナンバーサイズは踏襲し、シートは2列と3列を設定。
パワーユニットはガソリン&ハイブリッドで、アクアと同じハイブリッドシステムを採用する。バイポーラニッケル水素バッテリーの恩恵でEV走行が増加し、燃費の大幅向上も実現する。
■トヨタ 次期アルファード(2023年春デビュー予定)
●王者は慌てず! 保守に徹して地盤固め!
6月26日をもって現行アルファードが販売終了。寝耳に水だった人も多いはず。大量のバックオーダーを抱え、次期型の登場が有力視される4月にまで納車がずれ込んだのが販売終了の理由だ。
次期型アルファードは、エクステリアデザインはキープコンセプトで、押し出しの強さとともに質感を高めることに主眼が置かれている。
RAV4、ハリアーなどと同じTNGAのFF車用GA-Kプラットフォームを採用し、走りにも磨きをかける。
注目のパワーユニットは、V6、3.5Lが廃止となり、それに代わるパワー系ユニットとして直4、2.4Lターボが搭載される。
そしてトヨタが販売のメインとして据えるのが直4、2.5L+モーターのハイブリッドだ。現行ではハイブリッドは4WDのE-FourのみだがFFを設定することにより、ハイブリッド比率を高めることを目論んでいる。
装備面では、トヨタチームメイトの採用により運転支援装置を充実させるのがポイントだ。価格は400万~600万円と予想。
エクステリアはキープコンセプト。ご自慢のオラオラ顔は健在ながら、クロームパーツの増加などにより高質感が強調される
■日産 次期セレナ(2023年春デビュー予定)
●デビューの遅れは進化で取り戻す!
モデル末期でも人気上々のセレナ、次期型は今年秋デビュー予定が来年春に変更。もう少しの辛抱だ。
次期型もe-POWERを主力とするが、発電用エンジンが従来どおりの1.2Lなのか、1.5L VCターボとなるかは情報が錯綜している。
現時点では1.5Lが有力だが、ネックとなるのは価格の上昇だ。引き続き情報を追いたい。
ライバルのノア/ヴォクシー、ステップワゴンが刷新され、それぞれ独自のデザインアプローチをしているが、セレナも同様で、アリアテイストかつ質感の向上を目指す。
価格はライバルを鑑みて、300万~500万円と予想。
■ダイハツ 新型小型ミニバン(2023年夏デビュー予定)
●トールの3列シート版的キャラで新規参入
ダイハツが来年夏に市場投入予定のコンパクトミニバンは、シエンタよりも小さく、ルーミーの3列シート版だが、オリジナルデザインが与えられる。
3列目シートはエマージェンシー的ながら、かつて存在したブーンルミナスよりも居住性を高める。トヨタにもOEM供給される可能性が大。
パワーユニットは、ロッキーで登場したe-SMART HYBRIDと1Lターボが設定される。
■ホンダ 次期フリード(2023年秋デビュー予定)
●デザイン、実用性、走りのすべてで大幅進化!
ホンダのコンパクト3列シートミニバンのフリードの次期モデルは、2023年秋に登場。
ベースとなるのは従来どおりフィットで、ライバルのシエンタ同様に全幅1695mmの5ナンバーサイズを死守。
パワーユニットは、1.5Lガソリンとハイブリッドの2本立てで、ハイブリッドはi-DCDからe:HEVに変更となり、基本的にモーター走行となる。
次期型も2列シートのフリード+は健在だ。
■ホンダ 新型オデッセイ後継ミニバン(2023年秋デビュー予定)
●大型化により王者アルファードを追撃
ホンダのビッグネーム、オデッセイが昨年いっぱいで消滅。ホンダはラインナップが激減中だが、実質オデッセイの後継となる大型ミニバンを開発中で、2023年秋の登場が有力だ。
ホイールベースは3000mmレベル、全長5m超えでアルファードやエルグランドに対抗するモデルとなる。
パワーユニットは、ホンダの主力である直4、2L+モーターのe:HEVとなる。
■トヨタ 新型 大型ミニバン(2023年秋デビュー予定)
●アルファードを凌駕する驚愕の高級感
トヨタは姉妹車の廃止などをはじめ、車種整理を行っているが、その一方で魅力的な新型車を積極的に投入。ここにトヨタの強さがある。
トヨタは超大型ミニバンのグランエースをラインナップしているが、こちらは商用車ベース。2023年秋のデビューが予想されるブランニューの大型ミニバンは、アルファードの上に位置するトヨタミニバンのフラッグシップとなる。
その王様キャラクターに合わせて、パワーユニットは、ランドクルーザーで採用が見送られた、3.5L、V6ツインターボ+モーターのハイブリッドが初用いられる可能性もある。
■日産 次期エルグランド(2023年冬デビュー予定)
●待望のe-POWERを新設定しリベンジ!
2010年5月にデビューした現行エルグランドは、2020年10月のビッグマイチェンも奏功せず。
起死回生を狙い次期型が2023年末に登場する。
次期型の最大のポイントは、シリーズ初のハイブリッドの設定で、エクストレイルで初登場する1.5LのVC(可変圧縮比)ターボを発電用として使うe-POWERが主力となる。課題であった燃費問題を飛躍的に改善。将来的には、同じアライアンスの三菱製のPHEVが追加されるという情報もある。
エクステリアはアリアのテイストが盛り込まれ、ライバルのアルファードよりもエッジのきいた『スクエア感』を強調したデザインとなる。
価格は450万~600万円でアルファードに対抗。
■トヨタ 次期エスティマ(2024年秋デビュー予定)
●斬新なEVミニバンとして復活!
2019年に惜しまれながら消滅したエスティマは、燃料電池車として復活する、という情報があったが、進まない水素インフラの整備などにより、EVとして登場するという。
トヨタは「bZシリーズ」を2025年までに15車種登場させることを公言、次期エスティマは、bZ4Xで登場したe-TNGAを採用し、ユーティリティと走りの両立を狙う。
エクステリアについてはまだ予想段階だが、エスティマの名に恥じない、超前衛的なものになるのは間違いない。
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