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<p>肩の力を抜いて出したら思わぬヒットに!? ライトなノリで成功したクルマたち – 自動車情報誌「ベストカー」</p><p>物事は渾身の力を込めたからといって成功するとはかぎらない。何気なくやったことが意外と良い結果をもたらすことも多い。それはクルマの世界も同じこと。ここでは、肩の力を抜いたことで思わぬ大ヒットを収めた国産車をピックアップ!!</p><p>物事は渾身の力を込めたからといって成功するとはかぎらない。何気なくやったことが意外と良い結果をもたらすことも多い。それはクルマの世界も同じこと。ここでは、肩の力を抜いたことで思わぬ大ヒットを収めた国産車をピックアップ!!</p><p>当時のホンダには軽乗用車はなく、ホンダのベーシックモデルとして開発されたのが初代シティだったのだが、初代シティの開発コンセプトは「低燃費、若者向け、新しい需要の創造」といったものだった。 こうした開発コンセプトもあり、平均年齢27歳という若い開発チームによって誕生した初代シティは「トールボーイ」とホンダが呼ぶ、現在でいう軽自動車程度の全長となる3ドアハッチバックで、広いキャビンを確保するため1470mmという当時としては高い全高を持つモデルだった。 初代シティは可愛らしいエクステリアやコンセプトどおりの広いキャビンに加え、二輪部門もあるホンダならではとなる初代シティのラゲッジスペースに積めるよう開発された50ccの原付バイクである「モトコンポ」とのコラボレーション、インパクトのある広告戦略を展開。 その結果、初代シティはターゲットとした若者だけでなく性別や世代に関係なく支持されるクラスレスカーとして大ヒットした。また、大ヒットもあって初代シティはスポーツモデルのターボやカブリオレといったバリエーションも拡大していった。 初代シティは筆者に「『こういうものがあるのか、こういうのが欲しかったんだ!』というクルマを現実的な価格で提供すること」と定義している、ホンダらしさあふれるモデルとして歴史に名を残した。 ■スズキ ワゴンR(初代・1993年) 初代ワゴンRは「ボディサイズがかぎられている軽乗用車で広いキャビンを確保するためには、全高を高くするしかない」という、簡単と言えば簡単な発想から産まれたモデルである。 しかし、柔軟な発想が武器であるスズキでも、こういったコンセプトの軽自動車は過去にホンダステップバンがあったくらいだったためか、市販化までには紆余曲折あったという。</p>