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<p>BYD日本進出:欧州メーカーから精鋭を集めて…代表取締役社長[インタビュー] | レスポンス(Response.jp)</p><p>BYD日本進出:欧州メーカーから精鋭を集めて…代表取締役社長[インタビュー] #新型車 #電気自動車</p><p>中国の自動車メーカー、BYDの日本法人ビーワイディージャパン(略称BYDジャパン)は、子会社のBYD Auto Japanを通じてBEVを日本に導入する。そこでBYD Auto Japan代表にその意図や展開について話を聞いた。</p><p>:実は走りに関してもそうなんです。ブレードバッテリーしかりなんですが、あれだけの性能のものをバッテリーパックごと車体にちゃんと組み込んだ結果、ものすごく剛性感が高いんです。私は前職で、あるインポーターにいたのですが、そのメーカーもすごく車体剛性にこだわって作っていました。そこと比較しても全く同じレベルか、もしかしたらちょっと低重心な分だけ乗り味の面で、高級感が1枚上の雰囲気が出てると感じています。走らせてみると足回りがあまりバタつかないんですね。そういったチューニングも元メルセデスベンツでチューニングスペシャリストだった方が、全部のクルマのチューニングをやっている結果でしょう。 因みにインテリアデザイナーは元メルセデスベンツで『Sクラス』や『マイバッハ』を担当したデザイナーです。そして、デザインのトップは元アウディのチーフデザイナーだったヴォルフガング・エッガー氏なんですね。このように欧州ブランドの超一流どころがみんなで寄ってたかってやっています。それはデザインだけではなくて、先程申し上げたようにクルマとして完成させる上でのNVHの部分や車体剛性、路面の追従性をはじめとしたあらゆるところに“一番すごい技術者”が関わっていることから、クルマとしての基本性能がものすごく上がったのではないかと思います。 私もこの会社に入る前(東福寺氏は昨年8月に入社)にBYDのことをどれだけ知っていたかというと、ほとんど知らなかったんですが、劉社長(ビーワイディージャパン代表取締役社長の劉学亮氏)がいうには、3年前のBYDのクルマと今日のクルマを比べると全然違っているというぐらいに激しく良くなっているみたいです。 このReady to goというモードになった1番大きなきっかけは、多分ブレードバッテリーの非常に高い性能が担保出来たことでしょう。そこからさらに量産も出来るようになったことから新型車がどんどん開発され、それらが全部ブレードバッテリーに置き換わっていっている。その生産体制や、研究開発も含めてメーカーとしての実力が上がった結果、商品そのものに対して自信をもってお勧め出来る状態になったのが1つ大きな理由として挙げられます。 それと、日本は2035年を目指して新車の販売を電動化するという目標が大きなトリガーになっているとは思います。そこにプラスして劉社長がプレゼンテーションでもお話したとおり、“コロナ禍前にいろいろな人が(本社に)来て、これだけのものをどうして日本に持ってこないんだ”というような話を多く聞いていたのです。そこでリサーチを掛けたり、『E6』を日本でも実験的にタクシー会社で使っていただいたり、大手のエネルギー産業の会社で業務車として使っていただいたりしてきました。もちろん右ハンドルで、ウィンカーレバーも右側に付けた車両としてです。そこからのフィードバックや、日本での使用環境もだいぶデータとしては取れましたので、それを最新のプラットフォームの量産車で日本仕様化していけばうまくいくのではないかと決断した。そこで今回は型式認定を取得して、並行車両ではない初めての中国ブランドとして参入が出来る体制が整ったのです。 ◆EVオンリーでの導入は2つの理由で</p>