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<p>【英保守党党首選】 決選投票を前にスーナク氏とトラス氏が討論 税金めぐり激論 – BBCニュース</p><p>BBCニュース – 【英保守党党首選】 決選投票を前にスーナク氏とトラス氏が討論 税金めぐり激論</p><p>イギリス与党・保守党の党首選で25日、決選投票に挑むリシ・スーナク前財務相とリズ・トラス外相が一対一のテレビ討論に臨み、税制などイギリス経済の将来像をめぐり激論を交わした。</p><p>ボリス・ジョンソン首相の党首辞任を受けた党首選では、9月5日に次の党首が決まり、その人物が次のイギリス首相になる。 イングランド北部ストーク・オン・トレント市ハンリーで開かれた約1時間の討論会は、BBCが主催。両候補は同じ保守党幹部ながらも、互いの政策を鋭く攻撃した。 スーナク前財務相はトラス外相が提示している税制について、「何百万人もを、みじめな状態に陥れる」と非難。その結果、次の総選挙で保守党が敗北してしまうと警告した。 対するトラス外相は、スーナク氏が財務相として導入した増税策が景気後退をもたらすと非難した。 3週間前まで同じジョンソン政権の閣僚同士だった2人は、互いに相手をさえぎりながら激しく主張を重ね、舞台上でにらみあう様子も見せた。ただし、討論会の終盤では、トラス氏は自分が首相になった際には「ぜひとも」スーナク氏に入閣してもらいたいと述べ、スーナク氏はトラス外相のロシアに対する強い姿勢をたたえた。 他方、2人ともジョンソン氏の入閣は認めないと述べた。 トラス外相は、スーナク氏が財務相として4月に導入した国民保険料の引き上げをあらためて非難し、これを廃止すると言明。また気候変動対策のためのグリーン・ガス課徴金を一時的に停止し、グリーン政策の財源は借り入れで補う方針を示した。 スーナク氏は、インフレーションが抑制されるまでは減税しない方針を、あらためて示した。 ジョンソン首相に抗議して今月初めに財務相を辞任し、多くの政府要職者の辞任のきっかけを作ったスーナク氏は、新型コロナウイルスのパンデミック対策に多くの政府資金を費やしただけに、借財を「この国のクレジットカードにつける」だけでは、借金を「子供や孫たちに回す」ことになると警告した。 これに対してトラス氏は、自分の計画ではイギリスは3年後から借り入れの返済を開始すると述べ、スーナク氏が提案するようにただちに返済を始めれば、イギリスは景気後退に陥ると批判した。 スーナク氏は、トラス氏の案はいっそうの利上げにつながると指摘。これについてトラス氏は、「恐怖をあおる」「恐怖計画(Project Fear)」だと反論した。「Project Fear」とは、ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)を決めた2016年の国民投票への運動中、離脱の悪影響を指摘する残留派の主張について、離脱派が繰り返した表現。 トラス氏がこの表現を使うと、スーナク氏はそれをとらえて、自分とは異なりトラス氏はブレグジット反対派だったと指摘。</p>