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<p>【社説】ドイツ戦車、ようやくウクライナ到着</p><p>【社説】ドイツ戦車、ようやくウクライナ到着 #ウクライナ #ロシア #ドイツ</p><p>「チーター」を意味する対空戦車3台が、亀のようなスピードで3カ月遅れで着いた。</p><p>2022 年 7 月 26 日 12:11 JST チーターは地上最速の動物で、時速70マイル(約113キロメートル)まで加速することができる。もしドイツの対空戦車「ゲパルト」(ドイツ語でチーター)がこのペースで移動していれば、ウクライナまでの1100マイルの行程を16時間ほどで走破していたことになる。しかし、最初の3台が25日に到着するまでに3カ月を要した。ドイツ政府が戦車をウクライナに送ると発表したのは4月だった。 ドイツのオラフ・ショルツ首相にとって、国際的に何と不名誉なことだろう。国内でも政治的に何と決まりの悪いことか。この軍事支援の発表自体も、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ侵攻から2カ月後のことだった。ショルツ氏の主な戦略は――もしそれが戦略と言えるなら――戦車やその他の重火器の供与を先延ばしすることだった。恐らく、ある時点で交渉による和解が成立し、これらの軍事支援が無意味になることを期待してのことだ。 対応の遅れに不満を募らせるウクライナ人やドイツ人や北大西洋条約機構(NATO)の同盟国は、ドイツ政府からさまざまな言い訳を聞かされてきた。ドイツ政府は自国の即応能力を低下させずにウクライナに送れるほどの装備が自国にないことや、ウクライナ人がドイツ製兵器の使い方を知らないであろうことを懸念していたほか、重火器の提供がロシアの核攻撃を招く可能性があることさえも心配していた。そうした懸念のどれ一つとして、他国による兵器供与の動きを止めることはなかった。より脆弱(ぜいじゃく)なポーランドやバルト諸国も兵器を提供している。 …</p>