何もかも話すと決めてビール注(つ)ぐ 東京 鈴木真理子 <評>何を切り出すのか、のっぴきならぬ場面である。相手はまだ何も知らずに機嫌よくビールをつがれている。 退屈を蠅(はえ)一匹と分かちをり 高知 渡辺哲也 <評>部屋にハエが一匹、時々思い出したように飛ぶ。こいつも自分と同類だと思え…
何もかも話すと決めてビール注(つ)ぐ 東京 鈴木真理子 <評>何を切り出すのか、のっぴきならぬ場面である。相手はまだ何も知らずに機嫌よくビールをつがれている。 退屈を蠅(はえ)一匹と分かちをり 高知 渡辺哲也 <評>部屋にハエが一匹、時々思い出したように飛ぶ。こいつも自分と同類だと思え…