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Image:Frank Gaertner/Shutterstock

ここ最近、アップルが新型HomePodを開発中との噂が相次いで報じられていた。有名アナリストMing-Chi Kuo氏が「2022年後半~2023年前半に発売される」とつぶやいたことに続き、iOS 16ベータ1からも手がかりが見つかっていたしだいだ。

そんななか、新型HomePodは2021年に販売終了となった初代モデルと外観やオーディオ性能が近くなるとの噂話が伝えられている。

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にて、新型HomePodが来年(2023年)に向けて準備中だと述べている。

この新型HomePod(コード名「B620」)は、今年秋に発売予定の「Apple Watch Series 8」と同じS8プロセッサを搭載する予定とのことだ。ただし、S8プロセッサはApple Watch Series 7用のS7チップと同じ仕様であり、S7は前年のS6と変わらなかったとも付け加えている。

つまり、Apple Watch Series 8と新型HomePodには、2年前のS6相当のチップが採用されるというわけだ。S7とS6が同じ仕様であることは、開発者のSteve Troughton-Smith氏も指摘していた

このS6チップが、初代HomePodに搭載されたA8チップと比べて、どれほど性能が異なるかは不明である。ただし、注目すべきはHomePod miniにS5チップが搭載されていることだ。アップルは、S6(およびS7)チップはS5よりも最大20%高速だと謳っている

またGurman氏は新型HomePodは上部の「ディスプレイ」(タッチパネルの意味だと思われる)が改良され、マルチタッチ対応の話も出ていると付け加えている。以前Gurman氏は、アップルが「画面とカメラ」を搭載した新型スピーカーに取り組んでいると述べていたことがある。少なくとも、今回の新型HomePodはそれとは違うようだ。

ほか、「Power On」最新号では新型Apple TVにも言及されている。それはコードネーム「J255」と呼ばれ、A14チップと増量されたRAMを搭載して開発中とのことだ。

昨年発売された新型Apple TV 4Kは、ゲーム重視で高性能プロセッサ搭載との噂もあったが、フタを開ければA12(2018年のiPhone XS世代)チップで肩透かしに終わった。

次期Apple TVについて、Gurman氏は「tvOS 16で展開される追加のゲーム機能に役立つ可能性がある」と述べているが、それが本当であれば「大画面テレビで、ゲームコントローラーを使ってApp Storeゲームが遊べる」ようになるのかもしれない。