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<p>致死率99.99%以上の「狂犬病ウイルス」が人を殺す驚異のメカニズムとは?</p><p>致死率99.99%以上の「狂犬病ウイルス」が人を殺す驚異のメカニズムとは?</p><p>「ワクチン接種を受けずに発病した場合は、確実に死亡へ至る。確立した治療法はなく、予後は絶望的である」という狂犬病は、狂犬病ウイルスことリッサウイルスにより引き起こされます。たった5つの遺伝子しか持たない非常に単純な構造のリッサウイルスが、一体どのようにして免疫システムを圧倒し人を死に至らしめるのかについて、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが解説しました。</p><p>動物の場合、狂犬病になった動物が他の動物にかみつき、唾液中のリッサウイルスがかまれた動物の体内に侵入して感染が広まります。ただし、人間が別の人をかんで狂犬病を広めたというケースは、これまでのところ報告されていません。 さらに症状が進むと、患者は脳炎を発症して臓器が次々と機能しなくなり、昏睡(こんすい)状態に陥って最後には命を落とします。 エイズは治療法が確立されつつあり、非常に強い感染力で猛威を振るった天然痘も根絶されましたが、狂犬病は治療法がなく根絶されてもいないので、リッサウイルスはまさに「人類が知る中で最も致命的なウイルス」と言えます。 そんな狂犬病ですが、有効な対抗手段があります。それはワクチンです。実は、狂犬病は人類が最初にワクチンを開発した感染症の1つとのこと。 ワクチンがあれば、リッサウイルスが人体を侵す手口のほとんどを事前に封じることができます。</p>