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<p>原点は息子の“落書き” 店主が伝えたい 絵本の読み聞かせ6か条 – まるっと!みえ</p><p>半世紀前に絵本に描かれた“落書き”。 三重県伊勢市にある絵本専門店の店主が、店を開くことを決めた原点だと言います。 店主が語る、子どもに絵本📕の読み聞かせをするときのポイント“6か条”とともに紹介します📚</p><p></p><p>伊勢市小俣町にある「みやがわ書店」。元々は雑誌なども販売する普通の本屋さんでしたが、25年前、絵本専門の店としてリニューアルしました。 店内に並ぶ本は2000冊以上。店主の橋村孝子さん(85)が1冊1冊、心を込めて選び、仕入れたものです。 最新の絵本もたくさんとりそろえていますが、中には、半世紀にわたって出版され続けているような“ロングセラー”も少なくありません。一緒に取材でお店を訪ねた、NHK津放送局の高橋美帆キャスターが思わず「懐かしい~!」と叫んで手に取ったのが「はじめてのおつかい」です。 子どものころ、お母さんによく読んでもらっていたという思い出の1冊だといいます。そして高橋キャスターのお母さんも、そのまたお母さんに読んでもらっていたという3代にわたる愛読書。お店を訪ねれば、皆さんにとってのそんな“思い出の1冊”が見つかるかもしれません。 原点は息子の“落書き” 店主の橋村さんにも“思い出の1冊”があります。およそ50年前、息子さんに買ってあげたという「おばけのバーバパパ」です。 息子さんはこの絵本が大好きで、毎日毎日、「読んで」とせがまれたといいます。ある日、橋村さんは、絵本の最後のページのあと、空白だった部分に、息子さんの手で、何かが描かれているのを見つけました。初めは“落書き”かと思い、思わず「なんで落書きするの!」と息子さんを叱ってしまったという橋村さん。 しかし、よく見てみると、あることに気づきました。絵本では最後のページで主人公のバーバパパが「それじゃまたね!」と読者に向かってお別れをして物語が終わります。そのあとのページに息子さんによって描かれていたのは、くねくね曲がりながら家へと続く道と、ベッドで気持ちよさそうに眠るバーバパパの姿でした。 そうです。実はこれ、息子さんによる物語の“続き”なんです。橋村さんはこの時、子どもの想像力の豊かさと、それを育む、絵本の力を感じとったといいます。いつか、子どもたちのために“絵本専門の書店”を開きたい…。「おばけのバーバパパ」はそんな思いが生まれるきっかけとなった橋村さんの“原点の1冊”です。 “絵本は心の栄養”</p>