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<p>「飼いネコは1万年前にやって来た侵略的外来種」とポーランド当局が決定、愛猫家が反対して大論争に</p><p>「飼いネコは1万年前にやって来た侵略的外来種」とポーランド当局が決定、愛猫家が反対して大論争に</p><p>ポーランドの主要学術機関であるポーランド科学アカデミー(PAN)の自然保護研究所が作成した外来種データベースに飼いネコ(イエネコ)が追加され、「侵略的外来種」に認定されました。この決定に愛猫家が激しく反発しました。</p><p>2022年7月、ワルシャワ生命科学大学の外来種を専門とする生物学者、ラファウ・マシアシェク氏は、1999年から集計されているPANの外来種リストにイエネコ(Felis catus)が追加されたことを明らかにしました。これに対し愛猫家が激しく反発し、国内で大論争に発展したとのこと。 PANが論争を受けて公開したブログによると、イエネコを構成するネコ科の動物は、ナイル川流域からメソポタミア南部に広がる古代近東の偉大な文明の発祥地で約1万年ほど前に家畜化されたとのことで、「純粋に科学的な観点からは、ポーランドを含むヨーロッパではイエネコは外来種と見なされるべき」と述べられています。 この発表がネコの飼い主に混乱と不安を引き起こしたため、ポーランドの環境保護当局は「イエネコは国やEUの公式な外来種リストには含まれていないため、規制の対象にはならず、飼育や売買に許可は必要ない」と公式な見解を示しました。 イエネコを外来種とする意見に反発がある一方で、イエネコを在来種とする意見も科学者から反発を受けていました。2021年、ポーランドの主要野党がイエネコを「都市の生態系の不可欠な一部」として法的に認める法案を提出したところ、多くの科学者から批判を浴び、イエネコは外来種であることが指摘されていました。 2019年に国際科学誌「Global Ecology and Conservation」に発表された</p>