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トヨタ新型ピュアスポーツEV開発情報判明!! 最強GRがなんとマツダとタッグ!???

 トヨタがGRブランドで本格的なBEVスポーツの開発をスタートさせたという情報をキャッチした!!! マツダとの協業もあるとの噂だが、果たして……?

※本稿は2022年6月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか、撮影/三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY ほか
初出:『ベストカー』2022年7月10日号

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■全固体電池搭載 500馬力クラスのピュアスポーツが開発スタート!!!

 BEV(電気自動車)のポテンシャルの高さをアピールするためか、あるいは富裕層や若年層の興味を引くためか、世界の自動車メーカーはBEVスポーツの開発に余念がない。

 エンジン車では絶滅危惧種になっている本格的なスポーツカーがBEVでは積極的に開発されるのは不思議だが、クルマ好きにはもちろん歓迎すべきこと。

 国産メーカーも日産はGT-R、ホンダはNSXの開発をBEVで始めており、2022年代後半から2030年にかけての登場が予想されている。

 トヨタは昨年12月に近未来のBEVを一気に見せるイベントを開催して世界を驚かせたが、そのなかにも複数のスポーツカーがあった。

 なかでもGR(ガズーレーシング)のエンブレムを付けたコンパクトなスポーツカーはMR2後継車としてファンの注目を集めていたものだ。

 あれはどうなっているのか? ベストカーでは機会があるごとに周辺を調査してきたが、ついに重要な証言を入手した。

 2026年のラインオフに向けて、本格的な開発がスタートしたというのだ。

 ただし、昨年12月に公開したBEVスポーツとはデザインもコンセプトも別モノで、イチから開発が進められるということだ。

昨年12月、BEVのラインナップを一気に公開したトヨタ。今回のスクープの主役はその中で「MR2後継」とも言われたこのオレンジのBEVスポーツではないという

「昨年12月のイベントで見せたGRのBEVスポーツはクルマのイメージを表現したモックアップ(模型)で、こういうスポーツカーも作るという意思表示のようなもの。本格的な検討は今年から始まり、そろそろ内容が固まってきたようです」と情報提供者は言う。

 本格BEVスポーツモデルの大きな課題は性能とバッテリーのバランスをどう取っていくかだが、全固体電池の実用化が近づくなかで開発が急激に進むことが予想されている。

 こうした流れのなかでGRはBEVの本格的なピュアスポーツを計画しているというわけだ。

 全固体電池は世界の自動車メーカーとバッテリーメーカーが激しい開発競争を続けているが、トヨタは世界最多の1000を超える特許を持っており、年内にも試作車を公開すると言われている。この分野で世界を一歩リードしている存在なのだ。

 既存の液体型リチウムイオン電池と同じ容量で航続距離が2倍以上、充電時間も大幅に短縮でき、電池の劣化も進みにくいという「いいことずくめ」の全固体電池は、実用化されればBEVの普及が一気に進むと言われている。

 まさにBEVのゲームチェンジャーとなる技術なのだ。

■イメージは「スープラのBEV版」!? 2モーター&新4WDシステムを採用か

 GRのBEVスポーツはこの全固体電池ありきで計画されている。

 トヨタはパナソニックと共同で全固体電池の開発を進めており、2020年代前半に実用化する目標を掲げている。

 情報によると、このBEVスポーツは2026年の発売を目指しているというから時期的にも合致する。

 ただし、2026年ではまだ全固体電池は「高価で特別なモノ」であり、普及型のクルマに使うのは厳しい状況も予想される。だからこそGRのピュアスポーツに使われるというわけだ。

 入っている情報はかなり具体的である。

 500ps級の高出力で、駆動方式は前後2モーターの4WD。しかもまったく新しい4WD制御が入れられるというものだ。

「ボディサイズはGRスープラくらいをイメージすればいい」(情報提供者)とのことなので、全長4400mmで全幅1900mmあたりというところか。

画像はベストカーによる新型ピュアスポーツの予想CG。ボディサイズはGRスープラと同じくらいという情報だが、駆動方式はRWDではなく新開発の4WDになるという。未来感たっぷりとなるだろうデザインにも注目だ

 2シーターが有力で、FRと4WDという違いはあるが、それこそGRスープラのBEV版といったイメージになりそうだ。

 昨年12月に公開したGRのコンパクトBEVスポーツとはかなり違った印象となるが、あのコンセプトはまた別のモデルで生かされることになるのだろう。

 まずは全固体電池のBEV版スープラが先に登場することになる。

■WRCドライバーのドライビングを再現?

 まだ開発にゴーサインが出たばかりでデザインに関する情報は少ないが、2026年に登場するBEVスポーツなのだから、当然新しさを強くアピールするものとなるだろう。

 床には薄いバッテリーだけでシャフト類のいらないBEVの場合、全高を思い切って低くしてもキャビンスペースを確保できるからデザインの自由度はかなり高くなる。そのあたりも楽しみなところ。

 技術的には、新しい4WDシステムが注目のアイテムとなる。

 きめ細かな制御が可能なモーターを使うだけに、前後はもちろん4輪それぞれに最適な駆動力を与える制御が期待できる。

 クルマの性格上、オンロードでの操縦性に的を絞った制御となり、2026年には当然の装備となっているであろう可変ステアリングとの相乗効果で新次元の走りを見せてくれること確実。

 ここでこそWRCやサーキットレースで走りを鍛えているGRの本領が発揮されると考えていい。

 GRは超一流WRCドライバーの運転操作をデータ化して集めているというが、そのデータも新しい4WDシステムの制御に存分に生かされることになりそうだ。

 全固体電池を使うこのBEVスポーツへの期待は膨らむ一方だが、実は、このクルマにはさらに興味深い情報がもたらされている。

 マツダとの協業が見え隠れしているというものだ。トヨタとマツダの共同開発なのか、このクルマをベースとしたマツダブランドのスポーツカーを計画しているのか。

 そのあたりの状況については、次週で詳しくお届けしたい。

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