2022年8月1日より値上げが発表されたMeta社のQuest 2ですが、この後継モデルまたは上位モデルとなる【Project Cambria】とも呼ばれているMeta Quest Proについて、発売時期と価格、仕様とCADレンダー画像など多くのリークが出現しました。
2022年8月1日より値上げされるQuest 2の後継モデル『Quest Pro』
2022年7月27日にMeta社はVRヘッドセットのMeta Quest 2について、2万円以上の値上げを2022年8月1日より行う事を発表しましたが、Meta社では現在発売中のVRヘッドセットのMeta QuestとMeta Quest 2に加え、後継モデルまたは上位モデルとしてProject Cambriaと呼ばれる最新鋭VRヘッドセットを開発中と言われています。
それが、Meta Quest Proと呼ばれると噂されていますが、今回このMeta Quest Proについて、発売時期と価格、仕様と大量のCADレンダー画像など多くのリークが出現しました。
ヘッドセットの画面は傾けて搭載。パンケーキレンズなどMirror Lakeの技術も少し採用
Meta Quest ProのリークについてはVRヘッドセットの情報を扱う『sadlyinreality』に出現しています。
仕様については以下の通りになるようです。
処理性能
- Qualcomm Snapdragon XR2 5G SoC
- 12 GB LPDDR5 RAM
- 256 GB storage
CPUについてはQuest 2と同じくSnapdragon 865をベースとしたXR2が搭載されるようで、Snapdragon 888をベースとしたCPUの採用は見送られているようです。ただ、メモリーについてはQuest 2の6GBに対して倍増しています。
画面
- 2,160 x 2,160 (片目毎)
- 量子ドットディスプレイ
- ローカルデミング対応MiniLED
- 21度内側に傾けられた画面
- パンケーキレンズ
画面に関してはQuest 2の1832 x 1920から2160 x 2160へ進化はしており、MiniLEDを採用する事によるローカルデミングに対応しています。
また、画面については左右の画面がそれぞれ内側に21度傾けられて搭載されるようで、これはMeta社が公開した未来のVRヘッドセットコンセプトであるMirror Lakeでも採用されていた技術がそのままQuest Proでは採用となるようです。また、レンズについてはカスタムメイドされたパンケーキレンズを搭載するようです。
ちなみに、各眼用の画面を内側に傾けて搭載する事で、小さい画面でも広い視界を確保する事が可能となる他、鼻とヘッドセットが干渉しないようにするスペースを確保する事が可能となるため、装着性も向上する見込みです。
センシング(センサー類)
- 合計10個のカメラやIRドット、トラッキングセンサーを搭載
- (2) “Canyon” – 640 x 480 (トラッキング用カメラ)
- (2) “Glacier” – 1,280 x 1,024 (深度、IR座標トラッキング、ハンドトラッキング)
- (1) “Teton” – 2,328 x 1,748 (16 MPパススルー映像表示用カメラ)
- (5) “Esker” – 400 x 400 (フェイストラッキング、アイトラッキング)
カメラやIRセンサーなどは合計で10個搭載されており、ドットプロジェクターで投影された深度情報を処理するカメラが合計4つの他、パススルー用映像を表示する16MPカメラが1つ、フェイストラッキング、アイトラッキングを行うカメラが5つと多くのセンサーが搭載される見込みです。
インターフェイス及び機能
- WiFi 6E
- 改良された空間オーディオ
- 5,000 mAh Li-Ionバッテリー
インターフェイスについてはWiFi 6Eに新たに対応を行います。一方でバッテリー容量については現行のQuest 2と同じく5000mAhバッテリーが搭載されているため、駆動時間については大幅な改善は見込めないと考えられます。
コントローラーには圧力センサーを搭載
- Qualcomm 662 SoC
- 3つのIRカメラ内蔵(コントローラー単独で6DoF)
- 3200mAhのバッテリー(取り外し不可)
- HDハプティックフィードバック (複数のアクチュエータ搭載)
- 圧力センサー
コントローラーについてはQuest 2に同封されているコントローラーのように手を囲うようなデザインではなくなりPS5のコントローラーの左右どちらかを取ったかのような形状に改められています。
このコントローラーには3つのIRカメラが内蔵されるようで、コントローラーだけで6DoFに対応が可能になるようです。
その他に、コントローラーの内蔵バッテリーは単三電池から内蔵リチウムイオン電池に改められたほか、HDハプティックフィードバック、そしてコントローラー底面に絵などを書く際の筆圧を測るような圧力センサーが内蔵されるとの事です。
価格は10万円越え。値上げ後のQuest 2の2倍の価格に。発売は遅くても11月頃?
価格については、Meta Quest Proはハイエンドモデルとして登場する事からヘッドセット本体のみで1000ドル(約14万円)となり、コントローラーやケーブル、充電パッドなどを付属品をセットとしたものでは1500ドル(約20万円)にもなると見られています。
Meta Quest Proについては10月の第3週間目に行われる予定のMeta Connect 2022で発表が行われ、同じ週またはその次の週での発売が行われると見られているため、遅くとも11月までには発売されると考えられています。
個人的にVRヘッドセットが欲しかったのですが、お手ごろだったはずのMeta Quest 2は一気に手ごろじゃない6万円台と言う価格帯に飛んで行ってしまったため若干後悔していますが、2万円以上も値上がりするなら素直にQuest Proを待とうと思います。
2022年末にかけて新しいIntelやAMDのCPUとNVIDIAとAMDのGPUを買う事で数十万円が吹っ飛び、仕上げにQuest Proなど高価なVRヘッドセットを買ってメタバースに逃げ込んでしまうというのが良いかもしれませんね。
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