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Image:Google

Googleは6月の開発者会議「I/O」の基調講演で、すでに次期ハイエンドスマートフォン「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」を予告している。しかし、同社が開発に取り組んでいるハイエンド端末は、これら2つだけではない可能性が浮上したと報じられている。

開発者のKuba Wojciechowski氏が、Android 13ベータ4のコードを調べたところ、噂のハイエンド端末のコードネームと思しき「Lynx (L10)」を発見したという。このコード名は、5月に米9to5GoogleがAOSP(Androidオープンソースプロジェクト)から見つけた「Felix」と「Lynx」とも符合している。

またWojciechowski氏は、謎のGoogleハイエンド端末のカメラ仕様にも言及している。その1つは、Pixel 7やPixel 7 Proと同じ50MPのサムスン製「ISOCELL GN1」イメージセンサーが搭載されることだ。

さらに本端末には、ソニー製の「IMX787」望遠センサー(解像度64MP)や、未発表の「IMX712」フロントカメラ(解像度13MP)を搭載するかもしれないとのことだ。もし本当であれば、Googleが新たなイメージセンサーを採用することになる。

この「Lynx」とは別に、折りたたみ式デバイス(コード名は「Passport」または「Pipit(P7)」)のカメラセンサー仕様も発見したそうだ。こちらサムスンのISOCELL GN1センサー、ソニーのIMX363/ IMX386/ IMX355センサーが搭載されると伝えられている。ただし、カメラの解像度はどれほどかは不明である。

この折りたたみ式デバイスが噂の「Pixel Notepad(あるいはPixel Fold)」なのか、それとも別モデルなのかは言及されていない。Pixel Notepadは2021年から話題に上っていたが、11月にはディスプレイ専門アナリストRoss Young氏が、サムスンのGalaxy Z Fold3/Z Flip3に対抗できない恐れから、部品の発注を中止したと述べていた

そして今年5月、一転してYoung氏は「Pixel NotePadの方がGalaxy Z Foldシリーズよりもアスペクト比が広くて使いやすい」とツイートしたことで、一時は期待が高まった。が、その直後に韓国の電子産業誌The Elecが「延期された」と報じていた経緯がある。

本日(7月28日)は、新型の廉価スマートフォン「Pixel 6a」がいよいよ発売される。年内にPixel 7やPixel 7 Pro、さらに折りたたみデバイスまで続けば、Googleのスマホ/タブレットは目移りするほどラインナップ豊かとなりそうだ。

だが、Pixel 6やPixel 6 Proは発売前の期待が高まりながらも、その後に不具合が相次いで報告された。そのため米国では、Pixelブランドの人気が急落したとの調査結果(ユーザーの36%が他社製品への乗り換えを検討)もあったが、品質管理には万全を望みたいところだ。