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<p>仲村宗悟デビューシングル『Here comes The SUN』リリースイベントをレポート | アニメイトタイムズ</p><p>【㊗ #仲村宗悟 さんお誕生日記念🎉】 仲村宗悟さんデビューシングル『Here comes The SUN』リリースイベント|アコースティックライブ&トークをレポート!</p><p>【アニメイトタイムズ】10月30日にリリースされた『Here comes The SUN』で待望のアーティストデビューを果たした声優の仲村宗悟さん。そのアーティストデビューを記念したイベントが、2019年11月24日(日)、東京アニメーションカレッジ専門学校のホールにて開催されました。仲村宗悟さんは…</p><p>ファンの皆さんで名前を呼んで迎えることになり、「しゅーごー!」と大きな声で呼ぶと、仲村さんが「はーい!」とにこやかに登場。「リリースイベントにお越しくださいまして、まことにありがとうございます!」と挨拶をすると、会場はあたたかな拍手に包まれました。 冒頭で今日のライブがアコースティックライブであることが告げられると、仲村さんの呼びかけでギターの片山義美さんが登場。さっそくミニライブがスタートします。 1曲目に披露したのは、表題曲の『Here comes The SUN』。軽快なイントロが流れると、会場は大きな手拍子で盛り上げます。アコースティックギターで紡がれる爽やかなメロディに乗せて、仲村さんの力強く伸びやかな歌声が会場に響き渡ります。間奏部分になると、2番のサビ前の「Let's get started!All right?」を一緒に歌おうと仲村さんから呼びかけがあり、仲村さんとファンの皆さんの声が重なりました。 歌い終わると、会場には割れんばかりの大きな拍手が起こりました。仲村さんはアコースティックギターの音に併せて生で歌うことの素晴らしさに触れ、「歌っていいなぁって改めて思います」と笑顔を見せます。 続けて披露された曲は、仲村さんが作詞作曲を手がけた『ゆらゆら』。アコースティックギターの繊細なメロディに仲村さんの歌声が重なると、会場は仲村さんの歌の世界に引き込まれていきます。 高校卒業後、音楽の道を志して沖縄から上京した仲村さん。『ゆらゆら』の歌詞には、夢を追う日々の中で感じた葛藤やもどかしさが描かれています。そんな思い入れのこもった歌詞を情感豊かに、力強く歌い上げる姿は見ている者の心を捉えます。聴き入るファンの中には、感極まって涙ぐむ姿も見られました。 歌唱後、仲村さんはミニライブの終了を惜しみつつ、いずれ来るであろう次のライブの機会を待っていてほしいと、ファンに向けてメッセージを送りました。「一緒にがんがん上がって行こうぜ」と今後の展開への士気を高めつつ、ミニライブが終了しました。 楽曲への想い&制作秘話盛りだくさんのトークショー 続いてのトークコーナーでは、仲村さんのプロデュースを担当したバンダイナムコアーツの音楽プロデューサー・川野勝広さんを迎えて、楽曲への想いや制作裏話について二人で話していくことに。まずは今回タッグを組むことになった経緯について、川野さんからお話してもらうことになりました。 仲村さんとは自身が音楽プロデュースを務めている『アイドルマスター SideM』以来の付き合いであり、アーティスト活動をしたいことはずっと知っていたという川野さん。今回仲村さんがランティスレーベルからデビューするにあたって、“仲村宗悟”という人間の魅力をもっと掘り出したいと考え、プロデュースを担当することになったと語ります。 川野さんとタッグを組むことになったことについて仲村さんは、「背中を押される想いだった」と当時の心境を告白。仲村さんと川野さんがお互いに信頼し合っている様子や、そのタッグの強力さが感じられました。 リリースイベントの日を迎えられたことについて、「改めて、デビューしたんだなと感じさせてくれた一日だった」とお互いにその喜びを噛み締めつつ、以降は楽曲についてじっくりと語っていくことになりました。 『Here comes The SUN』 まずはリード曲の『Here comes The SUN』について。 リード曲を決めるにあたって、「仲村宗悟が5年、10年、20年、30年と歌っていける曲を残したい」という想いのもとに、複数の作家から楽曲を募るコンペを実施。その中の一曲が『Here comes The SUN』だったというところから話は始まりました。『Here comes The SUN』を初めて聴いた時に「これだと思った」と川野さん。仲村さんも、自分がライブで歌っている姿が見えた、リード曲らしいパワーを感じたと楽曲の第一印象を熱く語りました。 作詞作曲を手がけたChouChoさんは今作が初めての楽曲提供であることに触れ、初めて同士のエネルギーのぶつかり合いがデビューにふさわしいと思ったと仲村さん。想いの詰まった歌詞にも感銘を受けたとお話していました。 また、『Here comes The SUN』がTVアニメ『厨病激発ボーイ』のエンディング主題歌としてタイアップが決まった経緯についても裏話を披露。タイアップの話を打診された際、丁度仲村さんが同作のオーディションを受けている最中だと知った川野さんは、「絶対受かれよ!」と仲村さんに発破をかけたそう。その後、仲村さんはスタジオオーディションを経て高嶋智樹役に見事合格。仲村さんと川野さんがまさにタッグを組み、アーティストデビューに向けて一緒に奮闘していた様子が明かされました。 『Rain forecast』 2曲目の『Rain forecast』は、そのメロディの力強さと、インパクトのある歌詞について掘り下げて話していきました。 「あぁ僕が ここにいる意味はあるのかな?」というサビの歌詞を取り上げながら、人間誰しも苦しい状況になることがあると話す仲村さん。つらいな、きついなと思うことは自分もあると、ファンのかたの気持ちに寄り添うように語りました。そういう苦しい状況やマイナスの部分を受け入れたうえで、がむしゃらにやっていけば何か見つかるんじゃないか。そんな力強い歌詞が魅力的だと仲村さんが話すと、川野さんも作詞作曲を手がけた渡辺翔さんの歌詞の奥深さに改めて感銘を受けている様子でした。 また、仮レコーディングの段階で決まっていなかった最後の歌詞を、仲村さんの提案で「光掴もう 飛ぼう」に決めたことにも触れ、「一緒に作った感じがして、それもひとつのドラマみたいでいいなぁと思った」と仲村さん。川野さんも、お仕着せで歌わされているのではないところが仲村宗悟というアーティストの作品らしいと話し、仲村さんのものづくりに対する意欲的な姿勢がうかがえるエピソードとなりました。 『ゆらゆら』 声優としてデビューしてからも、いつも音楽とともにあり続けた仲村さん。そんな仲村さんの音楽への想いを見込んだ川野さんの提案で、デビューシングルに仲村さんの作詞作曲した曲を入れることに。仲村さんは自身が手がけた『ゆらゆら』について、「31歳でデビューして、今だからこそ書ける、前の自分を振り返った時に書ける歌詞や歌を作りたいと思った」と楽曲に込めた想いを語りました。 川野さんは曲作りについて、ありきたりな曲の構成を避けてほしいと注文。それを受けて仲村さんが作り上げた『ゆらゆら』は、自分の想像をはるかに超える素晴らしい出来だったと振り返っていました。「仲村宗悟は天才かなと思った」と、川野さんはその時の率直な気持ちを告白。しかしすぐさま「あまり褒めすぎると調子に乗っちゃうので」と言葉をとどめると、「もうちょっと飴ください!」と仲村さんがすかさずおねだり。仲の良いお二人のやりとりに、客席からは笑いが起きました。 また、3曲すべての編曲を手がけた村山☆潤さんの存在に触れ、村山さんがアレンジしてくれたことによって一つの作品としてまとまりが出たと語る仲村さん。ファーストから非常によい作品が作れたと、自身のアーティストデビューを感慨深く振り返っていました。 トークショーの最後には、今後の展開について言及。セカンドシングルへの期待が高まる中、仲村さんは「ファーストのよさを踏襲しつつ、2枚目ではまたいい裏切りを皆さんに見せたい」と意気込みを語りました。川野さんも「期待していてください」と前向きな姿勢を示すと、客席からは喜びの拍手が。和やかな雰囲気の中、トークショーが終了しました。 その後、握手&サイン会がスタート。ファンの目をしっかりと見て言葉を交わす仲村さんに、多くのかたが感激している様子でした。仲村さんのファンへのやさしさや真摯な姿勢が伝わってくる、あたたかな会となりました。 『Here comes The SUN』の「ずっと眠ってた夢が そっと目覚めたのは いつだって君が信じ続けてくれたから」という歌詞に寄せて、両親や友人、ファンの皆さんなど、いろいろな人に向けて伝えたい想いがあったと語った仲村さん。たくさんの想いや時間を積み重ねて、31歳でたどり着いた念願のアーティストデビュー。しかしそれはゴールではなく、新たな未来へのスタートなのだということが改めて感じられるイベントでした。ますます充実していく仲村さんのアーティスト活動から、今後も目が離せません。 [取材・文/喜多嶋さえ 写真/二城利月] CD情報</p>