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連続講演の雰囲気を醸し出す新訳 戦後生まれの第1世代は今や70歳代半ばで団塊の世代ともよばれている。その世代のなかで歴史学を志した連中の多くが最初に手にした本となると、E・H・カー『歴史とは何か』(岩波新書)だったのではないか。評者も例外ではなく、「すべての歴史は現代史である」という文…