フォルクスワーゲングループで3,200万台以上の車両が生産されたモジュラー トランスバース ツールキット(MQB)が10周年を迎える。
2012年に最初のMQBモデルとして3世代目の「Audi A3(アウディA3)」が発売され、続いて「Golf VII」が発売された。これにより、すべての分野で生産プロセスの標準化が可能になった結果、フォルクスワーゲン ブランドだけでなく、フォルクスワーゲン グループ全体の柔軟性が向上し、開発コストが削減された。そのモットーは『工夫による相乗効果を創出し、新たな多様性を実現』だった。
「私たちは、今後数年間、MQBモデルを継続的に強化していきます。次世代のクルマは、革新性の面でさらに一歩前進します。新型「Passat(パサート)」、「Tiguan(ティグアン)」、「Tayron(タイロン)」は、品質、価値、機能、デジタル体験の面で新たな基準を設定する、完成度を更に高めたMQBを採用しています。これらのフォルクスワーゲンのベストセラー モデルは、将来の投資を可能としてくれます。」
フォルクスワーゲン乗用車 ブランドCEOのラルフ ブラントシュテッター
MEBのお手本となったMQB。そしてSSP。
次いで、電気自動車の「ID.」製品ラインナップ用のモジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス(MEB)を開発。MEBは、シティカーから広々とした「ID. Buzz(アイディ. バズ)」にまで、グローバル市場向けの幅広いモデルラインナップもカバーする。
未来のメカトロニクス プラットフォームであるSSP(スケーラブル システムズ プラットフォーム)は、最先端のエレクトロニクスとソフトウェアを搭載してスポーティでラグジュアリーなクルマのベースにもなる。2026年、フォルクスワーゲンは、「Trinity(トリニティ)」プロジェクトで、究極なスケールメリットを可能とするこのプラットフォーム初のモデルを発表する予定だ。
Text:アウトビルトジャパン
Photo:フォルクスワーゲン ジャパン